アトピー攻略ブログ

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アトピーで髪を染めるのは想像以上にリスクが高いかもしれない

      2017/01/06

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今日のテーマは毛染めについて。僕一回だけ染めたことがあるんだけどヒリヒリするので即効で戻した。

アトピーでも毛染めしたーいお洒落したいという人はいると思うんだけど毛染めは頭皮に負担がかかります。それもトップクラスに。

自分が思っている以上に肌に刺激になるので僕はお勧めしませんがそれでもしたいと思うのなら最低限の知識を持って髪を染めましょう。

髪染めの何が悪いか?

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毛染めのアレルギー反応は接触性皮膚炎(以下接触性皮膚炎=かぶれ)と呼ばれるもので毛染めをしてから1~2日後に炎症が出る。

かぶれは皮膚に付けるものならどんな物でもこる可能性がある。2日目に炎症のピークが来るといわれているが人によってずれるので3日ぐらいは様子を見るべし。

かぶれにはアレルギー性のかぶれと刺激性のかぶれがある。刺激性のかぶれってピンっとこないかもしれないけど服とこすれたり皮膚をひっかいたりするとアトピーの人は湿疹が出来る。

あれも広い意味でのかぶれと考えることが出来る。髪を染める場合は長持ちする物ほどリスクが高いと覚えておくのがいいと思います。

医薬部外品と化粧品だと配合できる量も違うし化粧品は危険な成分が配合できないようになっているので化粧品のほうが安全です。効果は落ちるけどね。

アレルギー性のかぶれ

白髪染め、ヘアカラーをするならパッチテスト必須です。特に皮膚の弱い人、以前かぶれた人はなおさらね。というかかぶれたならやらないほうがいい。

アレルギー性は非常に高い。アンパンマンになりたくなかったらパッチテストしやがれ。パッチテスト大事よ。

毛染めのかぶれは染料に含まれるジアミンと呼ばれる成分によるものでおこります。フェニレンジアミンやパラフェニレンジアミン(PPDA)とかね。

一般的に染毛剤に含まれるジアミンの量は黒に近いほど多い為、白髪染めする際は特に注意が必要です。特にPPDAには注意。

PPDAはプロカイン、ベンゾカインなどの局所麻酔剤(局麻剤)、p-aminobenzoic acid(PABA)などの紫外線遮光剤、スルホアミドなどと交差反応を起こすことがあります。

他にも服の染料なんかにも反応するので厄介。アレルギー反応というのはその成分に含まれるたんぱく質の形を見て免疫が異物だかどうか判断して攻撃している。

そのアレルギーですが全く違う成分を勘違いしてアレルギーを起こすこともある。例えばスギ花粉を持っている人はトマトにアレルギー反応を起こす人もいる。

これは杉花粉とトマトのたんぱく質の形が似ているものがあってそれを同じ物と勘違いしてアレルギー反応が起こる。これを交差反応といいます。

ジアミンにもそういうものがあるので非常に厄介。髪を染めてかぶれたという人は注意したほうが良い。

アレルギー反応を起こさなければアレルギー物質は基本的に無害だけどジアミンはアレルギー反応を起こせば強烈かつ感作(アレルギーを起こしやすい)されやすい。

髪を染めてジアミンに強いアレルギーを起こすとなぜ眼がはれたり顔が浮腫んだりするかというと頭皮というのは顔の一部だからです。髪があるから気づかないけどね。

またジアミンだけに気をつければいいというわけではなくそれ以外の成分にも気をつける必要があります。

つまりパッチテストするときはジアミンだけ注意するということではなくて髪染めをする染料で試さなさいと駄目。

刺激性のかぶれ

一般的にヘアカラーとよばれているものはアルカリ性です。アルカリ性というのは皮膚に優しくない。

石けんなんか肌に優しいといわれているけどてんで嘘で洗浄力高すぎ。石けんが眼に入るとすげーしみるでしょ?

弱酸性のヘアカラーというのもあるけどこっちは皮膚に優しい。でも染める力は弱いらしい。

ヘアカラーの場合は刺激性のかぶれがあると髪を染めた部分だけチクチクしたり赤くなったりする。僕はそのタイプだと思う。

ただしこれはアレルギー性の弱いかぶれでもおこるので刺激性で起こっているかどうかはわからない。

弱いカブレが起こっている場合続けて使うとアレルギーが強くなってしまうケースが多々あるのでちょっとぐらいかぶれてもいいやと思うのは危険。

 

ヘナは安全なのか?

髪を染めてかぶれた人でもヘナなら髪を染めれるというのがネットではちらほら見かけます。

天然だから安全だとかジアミンによるアレルギー反応がないから安全だとかね。これは嘘です。もう一度言いますが嘘です。

安全はないです。でも危険度は下がりますがリスクはあります。

アレルギーに限って天然だから安全だとか合成だから安全だとかそういったことは一切ありません。

むしろ花粉症持ってる人は天然の植物エキスとかのほうがよっぽど危ないです。

でこれ案の定こういう嘘をついた売り方で消費者から苦情が行って国が調べたデータがあります。

酸化染料を含むヘナ白髪染め -未承認で販売されているものについて-

ヘナ配合の白髪染めをうたった商品(概要) ―染毛効果を中心に―

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http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20060906_1g.pdfより引用

上の図はヘナ配合の市販の白髪染めを使用してパッチテストで陽性が出た図です。1~10の番号は市販されているヘナ入りの商品ね。

簡単にまとめると白髪染めで最もアレルギーを起こすリスクが高いのはラフェニレンジアミン。

ただし上の図を見れば分かるがカブレを起こしたことがある人はラフェニレンジアミン以外にもかぶれをおこしやすいので注意が必要です。

ヘナは永久染毛剤(ヘアカラー 、 ヘアダイ 、 白髪染め 、 おしゃれ染め、 おしゃれ白髪染め 、 ファッションカラー)よりリスクが少ない。強い陽性反応が出にくいって事。

かぶれが怖い人でヘナを使って白髪染めするっていうのはあり。でもかぶれた人がヘナを使って白髪染めするっていうのはあまりお勧めできないかも。

このかぶれた率を見るとヘナを使った白髪染めは安全とはとてもいえないと思しジアミンによるアレルギーがないから安全とはとてもいえないよね。

まとめると髪を染めてかぶれたならリスクが高いので染めるないほうがいい。かぶれても染めたい人は細心の注意を払えってことやねー。

 - 金属アレルギー

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Comment

  1. ゆう より:

    こんばんわ。
    以前、アレルギー科でパッチテストをしました。
    不慣れな看護師さんにやってもらったからか、かなりズレてしまい、何がなんだか分からない結果になりました(笑)
    約2週間後に、急にパッチテストをした部分が四角く真っ赤になり痒くなりました。
    明らかにパッチテストの形だし、何かのアレルギーのはずなのに、そのアレルギー科では『アトピーの悪化!』としか言われませんでした。
    どうしても気になったので別の皮膚科で診てもらいました。
    パッチテストのキットを貼っている時に写メを撮っていたので、その写メと今回四角く腫れた部分とを見比べてもらいました。
    背中の変な場所(腕寄り)に貼られていたこともあり、かなり判別は難しいと言われました。
    でもなんとか表と見比べてもらい、『これPP(そう聞こえた。毛染めだよーと言ってた)じゃない?感作じゃない?』と先生同士が話していまました。
    涼しくなったらまた詳しくパッチテストをやろうという話になりました。
    私は半年に一回、髪を染めます。
    四角くく腫れた部分が毛染めだとしたら、今後は染めない方がいいですよね?
    また、髪の毛を染めて、それからずーっと染めないとします。
    そしてある時染めた部分がなくなるぐらいに髪の毛をバッサリ切るとします。
    残った本来の自分の色の髪の毛になって初めてアレルギー反応はなくなるのでしょうか?
    分かりにくい文章ですみません。
    聞きたいのは、染めた直後だけ症状が出るのか?or髪の毛が染まってる間は症状が出るのか?です。
    毛染めして時間は経っても髪の毛は染まってるから、その髪の毛が顔や首に当たって、毛染めのアレルギーが出る可能性はありますか?

    • sobo より:

      髪の毛が染まっている間は症状が出ると思います。染めた部分がうなじや耳にあたっても同様の症状が出ます。

      アレルギーが酷い場合は丸刈りにしなきゃいけないほどですからね・・・。今後髪を染めないほうがいいとは思います。

      どうしても染めたいなら美容師さんやお医者さんにに聞いてみるとかかなぁ?

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