アトピーで上半身が酷い人は洗剤のすすぎ不足が原因かもしれない
2015/08/05
洗剤のすすぎってすっげぇ大事!すすぎきちんとしてますか!すすぎ一回でOKというのに騙されていないだろうか?
まぁ騙されているはちょっと言いすぎなんだけどすすぎ不足だと洗剤が残留してアトピーが悪化します。
すすぎ不足ででる症状は特徴があって冬にアトピーが酷くなる。特に上半身、特に肩、背中がひどいと言う人はとりあえずすすぎを一回増やそう。
アトピーっていうのはちょっとしたことで症状が軽くなっちゃうからね。効果がなきゃやめればいいだけ。目安は最低でも2週間かな。
じゃなぜ洗剤が残留すると悪化するのか?という事についてまずは基本から説明していきたいと思います。
石鹸と合成洗剤の違い
http://jsda.org/w/03_shiki/senzaimemo_01.html
まずはこれから説明していこうと思う。石鹸と合成洗剤の違いは成分の割合で決まる。ま、上の図にあるとおりだ。
石けんというのは界面活性剤が100%。成分表示で言うと石けん素地または○○脂肪酸Naだ。
よくアトピーには無添加の石けんがいいと聞くけどあれは純石けんの事を言っている。色々添加されているのは複合石けんです。
ちょっと例を出すと分かりやすいかな。アトピー用の石けんとしてアレッポの石けんというのを聞いたことがないだろうか?
僕は以前これを使っていたんだけど成分は【オイル配合率】 オリーブオイル79%、ローレルオイル約8%となっている。これは石けん素地の比率。だから石けん。
そしてもう一つはもずの・・・なんだっけ。もずのなんちゃら石けん。アフィで有名な奴ね。こっちも使った事がある。肌に合わないので速攻でやめたけど。
成分はカリ含有石鹸素地(界面活性剤)、オリーブ油、はちみつ、水、渇藻エキス、エチドロン酸4Na、BG、酸化鉄、グリチルリチン酸2K、ラベンダー花エキス
コンフリー葉エキス、カミツレエキス、アルテア根エキス、ゴボウ根エキス、セージ葉エキス、ボタンエキス
ローズマリーエキス、フユボダイジュ花エキス、ポリグルタミン酸、ユズ果実エキス、グリセリン
界面活性剤+添加物の構成になっていてこっちは石けん素地+肌にいい植物エキスとかいっぱい追加した物。こういうのが複合石鹸ね。
無添加の石けんかそれともこういういっぱい複合されているどちらが肌にいいかは使ってみないと分からない。
複合石けんは合う人にとっては肌に優しいはずなんだけどこれだけ配合されているとそれだけアレルギー反応が出るリスクが高くなる。
こんだけ植物エキス配合されていたら花粉症の人にはあまりよろしくなさそう。案の定僕は駄目だった。(僕は花粉症持ち)
ま、体を洗うだけなら石けんや複合石けん(界面活性剤以外の添加物が30%以下)で充分なんだけど衣類や食器を洗う場合はしつこい汚れとかあるよね?
だから汚れが落ちやすくなる添加物を30%以上追加した「合成洗剤」というものが洗濯や洗い物に使われている。
http://www.yu-netkita.com/shabondama/tomonokai_qa/qa137_q01.htmlより引用
成分で見ると種類の違いが一発で分かる。
合成洗剤の何がアトピーを悪化しているか
http://jsda.org/w/03_shiki/osentakunokagaku_3.htmlより引用
さて次は合成洗剤ね。合成洗剤というと何が含まれているのかわからんって人も多いと思うんだけどシャンプーやらリンスと基本的には同じ。
シャンプーやリンスは主成分である界面活性剤に頭皮にいい植物エキスやら保湿成分やら色んな香料が入っている。
頭皮を洗うのは主成分の界面活性剤で充分な洗浄力があるので添加物はその界面活性剤の刺激性をフォローしたり使用感をよくする物が多かったりする。
シャンプーやリンスって言うのは大雑把に分けると界面活性剤+その他の添加物となっている。
同様に合成洗剤も主成分である界面活性剤+その他の添加物で出来ている。
それが上にある添加剤ね。添加剤というのは化学成分の塊なのですすぎのこしがあるとアトピーが悪化する可能性あり。
僕は添加物についてはあまり詳しくない。まだ勉強中なんだけどこの中でも特にアトピーの悪化に関与しているのが添加物の酵素。
酵素はたんぱく質を分解する
合成洗剤で使われている酵素はたんぱく質分解酵素(プロアテーゼ)という。これは市販の合成洗剤には大体入っている。
このプロアテーゼというのがすすぎ不足で残留すると衣類を着たときにアトピーを悪化させます。特に汗をかいたときは猛烈な痒さに襲われる。
プロアテーゼは体内でも生成されます。たんぱく質を分解するということ歯凄い大事でプロアテーゼがないと垢としてはがれずに皮膚が生まれ変わることができない。
しかし外部からプロアテーゼを直接増やすあるいはプロアテーゼを活性させる要素があるものがあるとたんぱく質(皮膚)を分解しすぎることになってしまう。
プロアテーゼが過剰にありすぎると皮膚バリアが破壊され痒みを酷くします。プロアテーゼが活性されアトピーを悪化させる物はダニ、界面活性剤全般、黄色ブドウ球菌この3つ。
http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-110922.pdfより引用
http://jams.med.or.jp/symposium/full/126062.pdfより引用
検索すればごろごろ出てきます。これはダニのアレルゲン(derf1)のデータだけどね。
プロアテーゼ単体ではそんなに悪者ではないんだけどこれがアレルゲンとセットになると強烈な痒みや皮膚バリア破壊を生み出します。
ダニはアレルゲンとプロアテーゼ活性両方持っているので強烈なアレルゲンとなる。僕がダニ対策を重視しているのはこのため。
黄色ブドウ球菌もプロアテーゼ活性に加え感染症の誘発や痒みの増加の原因になっている。これの対処もすげぇ大事。
合成洗剤は衣類に残り服の摩擦や汗といった悪化因子+プロアテーゼで強烈な痒みを催す。いずれにしてもこういう悪化因子を限りなくゼロにするためにすすぎはすげー大事なわけ。
すすぎの徹底をするとアトピーは良くなるかも?
主に上半身全般に効果あり。特に肩と背中が酷い人はすすぎ不足かあるいは衣類の刺激の可能性ありであたればぐっとよくなるみたい。とりあえずすすぎの回数を1回増やしてみよう。
それでよくならないならすすぎ不足が原因ではないので以前と同じ方法に戻す。それかいっそ低刺激の洗剤を変えてみるのもあり。
すすぎがきちんとできている人やすすぎをしても微量に残っている物に反応する人は効果がないかも。
洗剤に関する論文を二つ見つけたんだけどどちらもすすぎが大事と書いてある。
皮膚科学会学会誌 木綿の衣類への残留洗剤:アトピー性皮膚炎の乾燥肌の冬季悪化の要因
冬の悪化因子。日本の水は冬とても冷たい。冷水ですすぐと洗剤が残ることが多いようだ。すすいだ後お湯に浸すと白くにごるかどうかですすぎ不足かチェックできるらしい。
こっちは市販の一般的な合成洗剤が悪化因子になる可能性があるといっている。
こちらはちょっと難しい。読むと頭が痛くなる人もいるだろう。ちなみに10,000ppm = 1%。1ppm = 0.0001%。です。
要約するとすすぎは洗濯機で行なうこと。手でやると上手くすすげない。
すすぎ不足でパッチテストで陽性反応が出るケースあり。綺麗にすすげばパッチテストで陰性が出る人もいる(すすぎ不足が原因)
綺麗にすすげば大丈夫な人がいる一方で綺麗にすすいでもパッチテストで陽性が出るケースがある(洗剤が悪化因子なので洗剤を変える)
すすぎは水道水で行なう(水の硬度によってすすぎが上手くできない可能性ありなので井戸水や地下水は×)
まぁこんな感じ。一言で言うときっちりすすぎやがれ!もしくは洗剤を変えろ!って事。
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Comment
こんにちは。
アトピーに対してとても、真剣に研究されており、自身がアトピーの為とても勉強になります。
ほとんど、共感できる情報ばかりで、【化学物質過敏症(シックハウス症候群)】もアトピーの原因が多いと思っております。化学物質からくるアトピーとして、洗剤に近い部類かと思います。木材にペンキ等…非常に多いと思います。私がそうでした。
是非、そちらについても研究してみて下さい。
これからも、応援しております。