アトピー攻略ブログ

アトピーを完治させたい全ての患者へ。医者に依存せずに考える患者になるために。

アトピーを悪化させるトランス脂肪酸の取りすぎには要注意!

      2018/08/16

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揚げ物大好き!肉大好き!スナック菓子大好き!って生活している人はトランス脂肪酸多すぎる疑いありです!

トランス酸脂肪酸についてネットで調べると食べるプラスチックだとかゴキブリも寄り付かないだとか海外では禁止にされているんだとかで危険性を叫ばれています。

どうでもいいわ!そんなんって僕は思ってますけどねー。重要なのはアトピーが良くなるか悪くなるかどうかってことだと思います。

アトピー改善するならプラスチックでもゴキブリが食べない食べ物でも海外で禁止されてようがなんでも食べる!ぐらいの強い気持ちを患者さんは持ってるんじゃないだろうか。

しかし非常に残念なことに結論から言うとトランス型脂肪酸はアトピーを悪化させる疑いが強いです。

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油の種類

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http://homepage2.nifty.com/smark/TFAThpy.htmlより引用

アトピーと油の関係はこれを見れば一発で分かる。素晴らしい図。

ざっくり説明すると一番いらないのがトランス脂肪酸。これは人体にとって必須ではない上にアレルギー反応を悪化させる糞みたいな代物。

これは色んな物に入っているのでゼロにするのは難しい。入っている食品が多すぎるのでこれは後で書く。

次にリノール酸。これは必須脂肪酸で人体にとって必要不可欠なもので外部から摂取しないといけない。しかし多くとり過ぎるとアレルギー反応を悪化させます。

べに花油、ひまわり油、コーン油、サラダ油、大豆油、ごま油なんかがこれに当たります。スーパーで安価で売ってる奴です。

市販の弁当やら揚げ物やらにはこれが使われています。熱にも酸化にも強いかつ安価だからね。なので過剰摂取しがちです。

僕は油抜きのプチマクロビみたいな生活してたらすげーアトピー悪化した経験あります。油は人体に多すぎても少なすぎてもいけません。

そして最後にリノレン酸。これも必須脂肪酸でアレルギー反応を抑制するいい油です。熱や酸化に弱いので意識的に取らないと不足しがち。

主に含まれる物はアマニ油、シソ(えごま)油、魚油等。ネットでよく言われているのがリノール酸の摂取過剰でアトピーが悪化している。だから意図的にリノレン酸を取ろうぜって奴。

一般的な水準から見て不健康な食生活をしている人ほど食事療法は効果があります。よく本である食を変えたらアトピーが治った!っていうのもこれがある程度関連しているんじゃないかな。

今までアトピーで食べるものには気をつけていても油には全然気を使ってなかったよーなんていう人は油物を意識して使わないだけでもだいぶ違います。

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トランス酸脂肪酸が多く入っているもの

一日あたり約2g以下が摂取上限の目安。それ以上過剰に取ると様々なリスクがあることが知られています。主に生活習慣病ね。

人体にはいらんのでどう取るか?ではなくてどうやって2g以下に抑えるかを考えるんだけど肉スキー甘い物スキー油物スキーの人には少し厳しいかもね。

食品中にどれぐらい含まれるか?というのは食品に含まれる総脂肪酸とトランス脂肪酸の含有量。を参照の事。

トランス脂肪酸は油脂類に最も多く含まれており、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングに特に含有量が多い製品があったほか、バター、植物油脂、動物油脂にも比較的多く含まれていました。油脂類以外の食品で、トランス脂肪酸の含有量が1%を超える製品が含まれていた加工食品は、コンパウンドクリーム、生クリーム、コーヒークリームなどのクリーム類、ケーキ、パイ、ドーナツ、ビスケットなどの洋菓子類、マヨネーズ、チーズ、クロワッサン、ポップコーンなどで、いずれも油脂の含有量が多い食品でした。また、牛肉の肩ロースやサーロイン、内臓肉である“ハラミ(横隔膜)”のように牛肉の中でも特に脂肪が多い部位にトランス脂肪酸が多く含まれていました。

牛肉や乳製品に含まれる主に天然由来のトランス脂肪酸の含有量の製品による差は小さく、一方で、加工食品に含まれている主に硬化処理された油脂に由来すると考えられるトランス脂肪酸の含有量には製品によって大きな差があることがわかります。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/content.htmlより引用

これを見てパンは駄目なんだ。肉は駄目なんだ。と制限し始める人がいるかもしれないけど大事なのはバランスです。

大体不健康な人って食生活が偏ってる。野菜ばっかり食べてると肉が不足しがちだし肉ばっかり食ってる人は野菜が不足しがち。

アトピーの人って0か100かの考え方多いから。ただ人によって野菜が必要かそれとも肉が必要かって言うのは違うのでそこは試行錯誤。

僕は栄養の事なんて全然詳しくないけど食べるものが偏っていたら栄養も偏るのは当たり前だ。

肉が多いなら肉を減らして魚を追加して野菜を取ってみるとか。そういう適当なバランスが大事。

0か100かという極端な考え(完璧主義)はアトピー治療の選択肢を狭くしアトピーの治癒が遅くなります。

トランス酸脂肪酸がアトピーを悪化させる

海外で人に悪影響があるといわれている物は色んな論文が見つかるので楽。まずはこちらをどうぞ。新開発食品評価書 食品に含まれるトランス脂肪酸

めんどくさい人は僕が重要なところだけピックアップしました。

平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国における研究結 果によれば、トランス脂肪酸の摂取により、冠動脈疾患の発症については増加する可 能性が高いと考えられた。また、肥満、アレルギー性疾患についても関連が認められ たが、その他の疾患については、その関連を結論できなかった。更に、妊産婦、胎児 等に対しては健康への影響が考えられた。しかしながら、現時点の平均的な日本人の 摂取量において、これらの疾病罹患リスク等と関連があるかは明らかでない。

 

5.アレルギー性疾患 三つの研究があり、すべて正の関連が認められている。ヨーロッパ 10 ヵ国9でのエ コロジカル研究(1999)において、各国のトランス脂肪酸摂取量と 13~14 歳の子ど もの喘息、アレルギー性鼻炎及びアトピー皮疹発症との関連が調べられ、トランス脂 肪酸摂取量の多い国ほど、これら三つのアレルギー性疾患の発症率は高かった(参照 189)。 アトピー皮疹の子どもから得られた赤血球及び T-リンパ球の細胞膜中の総トラン ス脂肪酸比率は健常者と比較した結果、有意に高いことが認められた(参照 190)。 ドイツの成人発症の喘息患者を対象としたケースコントロール研究(2005)におい て、マーガリン摂取量の最大 3 分位群における喘息発症のオッズ比は、最小 3 分位群 に比べて年齢、脂肪エネルギー摂取量、BMI、喫煙など計 7 項目で補正後、1.73(1.05 ~2.87)となり、増加が認められた(参照 191)。

http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc3_nf39_trans-sibosan_231020.pdfより引用

ちなみに論文の元は

189. Weiland SK, von Mutius E, Hüsing A and Asher MI: Intake of trans fatty acids and prevalence of childhood asthma and allergies in Europe. ISAAC Steering Committee. Lancet 1999; 353(9169): 2040-2041

190. Ferreri C, Angelini F, Chatgilialoglu C, Dellonte S, Moschese V and Rossi P: Trans fatty acids and atopic eczema/dermatitis syndrome: the relationship with a free radical cis-trans isomerization of membrane lipids. Lipids 2005; 40(7): 661-667

191. Nagel G and Linseisen J: Dietary intake of fatty acids, antioxidants and selected food groups and asthma in adults. Eur J Clin Nutr 2005; 59(1): 8-15

となっています。僕は英語読めないのでここまで。すまぬ・・・すまぬ・・・。

まとめると過剰にトランス脂肪酸を取り過ぎるとアレルギーの炎症を悪化させるよ。

ただし日本人の場合は海外よりすくないので因果関係があるのかわからないよ。って事。ようするにとり過ぎると駄目って事ですね。

で日本人でトランス酸脂肪酸の食事療法やってるデータないかなぁ。って思ったらありました。

アレルギー児における必須脂肪酸代謝の異常とトランス脂肪酸低減食事療法の効果

 

すっげぇ難しく書かれてるんで読むと頭が痛くなること請け合いです。

簡単に言っちゃうとトランス脂肪酸を減らしたらアレルギーは軽減するのか?というのを食事療法でやってみたって感じです。

重要なところだけピックアップします。

食事療法実施群では、初回検査時リノール酸値726.7±156.9μg/mlが2回目検査では578.5±126.1μg/ml と低下(t検定、p<0.01)、AA/LA比は初診時平均0.181±0.036に対して、2回目検査時0.254±0.060(上昇例19、低下例1)と著明に上昇し改善しました(t検定、p<0.001)。AA/LA比は19例95%で上昇、85%の症例で症状が改善しました。
さらに、ω-6系脂肪酸の代謝状態を示唆するγリノレン酸/リノール酸比(リノール酸からγリノレン酸への代謝を評価)は0.011±0.006から0.024±0.019に上昇(t検定、p<0.01)、ジホモγリノレン酸/リノール酸比(リノール酸からジホモγリノレン酸への代謝を評価)も、0.040±0.015から0.063±0.018に上昇し代謝が改善されました(t検定、p<0.001)。また、重症度も改善しました(χ2検定、p<0.001)(表)。

一方、トランス脂肪酸摂取継続群では、AA/LA比は14例56%で上昇しましたが、初診時平均0.182±0.045、2回目検査時0.188±0.043(上昇例14、低下例11)と変化はみられませんでした(t検定、p>0.05)。γリノレン酸/リノール酸比、ジホモγリノレン酸/リノール酸比も初回と2回目検査結果に有意差がありません。重症度は改善しましたが(χ2検定、p<0.05)、症状の改善は40%にみられたのみでした。各脂肪酸値、総IgE値、脂質検査では、初回と2回目検査間で統計学的な有意差がある項目はありませんでした。

総IgE平均値は、食事療法実施群で987.5±1461.0 IU/mlから1204.6±1738.7に上昇しましたが有意差はなく、総IgE変化率(2回目総IgE値/初回総IgE値)の平均値は1.2±0.58ででした。トランス脂肪酸摂取継続群では総IgE値平均値は288.7±448.9IU/mlから320.3±406.0 IU/mlに上昇しましたが、有意差はありませんでした。総IgE変化率平均値は、有意差はありませんでしたが(t検定、p>0.05)、食事療法実施群に比して6.94±28.81と高値でした。

食事療法実施群では、総コレステロールが149.8±21.2mg/dlから127.1±30.9 mg/dlへ低下し(t検定、p<0.05)、LDL-コレステロールも87.4±14.9 mg/dlから73.9±16.3へ低下しました(t検定、p<0.01)。これらの変化は、トランス脂肪酸摂取継続群ではみられませんでした。
また、両群でEPA/ALA比の大きな変化はみられませんでした(t検定)。

 以上より、トランス脂肪酸摂取低減食事療法は、リノール酸からアラキドン酸への脂肪酸代謝を改善し、アレルギー症状を軽減させたと思われました。

ドコサヘキサエン酸値が食事療法実施群において83.8±24.2μg/mlから62.5±25.3μg/mlに低下していますが(t検定、p<0.01)、20例中11例において魚アレルギーが見つかり初診時から魚を除去した結果と考えられます。魚アレルギー症例では野菜の摂取が少なく(αリノレン酸が低値)、かつ、魚を多量に摂取していた例ではαリノレン酸からエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸への代謝が悪い例が多いため、魚摂取制限によってドコサヘキサエン酸が低下したと思われました。ドコサヘキサエン酸の補充は、魚アレルギーのために魚を除去した食事療法実施時の大きな課題です。脂肪酸測定により、食事療法における課題が明確になったことも今回の調査における重要な点でした。

http://homepage2.nifty.com/smark/TFAThpy.htmlより引用。

ちなみにこれは食事療法を10ヶ月続けたデータで平均年齢5.8歳~5.9歳です。この年齢のアレルギーには効果ありって事らしいですね。

大人にも多分効果あると思うんだけどそういうデータを見つけるのは中々難しい。

ちなみにこの食事療法でやったことはトランス脂肪酸含有が1%以下の植物性油脂を使用(アマニ油、シソ油、魚油の使用)

マーガリン摂取なし。高温で過熱調理した不飽和脂肪酸含有の加工食品の摂取がない(揚げ物、スナック菓子等)牛乳・牛肉製品摂取がない。

うーん厳しいなぁ。僕ズボラだから絶対に続かないわ・・・。

毎日カップめん、コンビニ飯食ってる人でもお手軽に出来る食事療法

上のような治療法は確かに効果があるんだけどまず継続できないし食事療法による食事制限のストレスでアトピーが悪化するまである。

いやまぁ冷静に考えて3食手作りの和食がいいのは分かってるよ。栄養バランスも考えてあれこれできればいいとは思うけど・・・・。

冷静に考えてできないよね。頭で考えてできるのと実際にやってみてできるか?というのはまた違う。

1日18時間勉強すれば東大に合格します。といっても殆どの人が出来ないでしょう。僕は努力できるのも才能だと思ってるので人は本来怠惰な生き物です。

僕は食事療法なんて絶対無理なので手作りで和食3食とかアトピーが悪化しても絶対にやりませんがズボラなりにやりかたはあります。

僕はズボラ食事療法と命名しましたがこれが中々お勧めなのだ。お手軽かつシンプルで非常に分かりやすい。

食事療法の肝はようするにいい油をとって悪い油を減らそうって事なのでマーガリンがどうやたこうたらお肉が駄目とかお魚がいいとかは瑣末な問題なのです。

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http://www.icelandomega3.jp/hpgen/HPB/categories/14286.htmlより引用

図で説明するとこういうこと。やることはすげーシンプルでラード、バター、マーガリンを控える。肉は栄養素の塊なので痒みがなければ程ほどに摂取。

それでオメガ6を摂取すると油の偏りがなくなって体に良い油のバランスになるってことね。

でこのオメガ6なんだけど日常的に摂取するのは中々難しいのでサプリか油を何かに混ぜて取るのが現実的です。

子供の場合はサプリメントは苦手な子多いので油のほうがいいと思う。

ズボラ食事療法のやりかたは亜麻仁油を1日スプーン1~2杯を入れて摂取して揚げ物や油っこいものを無理なく減らすだけ。

これならズボラな人でも出来るでしょ!ズボラな僕でも出来たから間違いない。ようするに亜麻似油(いい油)をとって揚げ物や脂っこいもの(悪い油)を減らすことで体内の油のバランスを整える。

元々女性のダイエット用に作られているんだけどお値段が安かったのでこれをチョイスした。1000本限定で1000円らしいです。

ちなみに広告ではダイエット効果があるといってますが食べるだけでダイエットなんて無理でしょう。

効果があると思われるのは食事をすると痒くなる人や小さなお子さんあたり。後コンビニ飯、カップ麺、スナック菓子が多く野菜不足とか不摂生な生活してる人。

上の3つに該当する人は試してみる価値ある。皮膚の乾燥と言うよりは炎症や痒みに効果がある。

使う際の注意点なんだけど冷蔵庫で保存すること。加熱しない事。1~2ヶ月で使い切る事。この3点を絶対に守る事。

油が酸化しちゃうとΩ3が取れなくなっちゃうんでね。僕はど野菜のドレッシング代わりにかけてましたが中々いけます。。

亜麻似油を取る事で得られるメリット

まず油モノやスナック菓子を食べた後痒みが出る人はオリーブオイルを取ると痒みが減るというのが一つ。

だからアトピーでたまにはストレス発散に体に悪そうなもの(ラーメンとかテンプラ)を食べたいなとかあのお菓子おいしそうだな。でもアトピー悪化するから無理だなとか諦めてる人に是非お勧めしたい。

アトピーあるあるなんだけどこれおいしそう!食べたい!でも体に悪そうだからやめとくかっていうのはまさにあるあるなんだけどオリーブオイルを取るとこういうのが無くなります。

だからといって調子に乗ってばんばん食べたらアトピー悪化するけどね。あれおいしそう!食べたい!でもアトピーだから・・・と食事を我慢している人にお勧めしたいです。

そして続けるのがお手軽と言うのがもう一つ。食事療法効果があるんだけど手間がかかるしお金もかかるし続けられないって人にもお勧めです。

食事療法やってみたいんだけどだるそう。そもそも料理が出来ないので敷居が高い。効果があるのは分かっているんだけど続けられない。そういうズボラな人にお勧めです。

食事での悪化って原因が大体が油なので油のバランスを改善するというのはかなり大事。効果がある人にはきちんと効果があります。

アトピーで食事を我慢するとかズボラでアトピーを治したいとかそういう人いると思うんだけど大体アトピー治すためにひたすら制限させるとか間違ってるんだよな。

アトピーであってもおいしいもの食べたいし楽して治せるなら楽したいじゃん。これがアトピーの人の本音でしょう。

楽して治してると甘えだとか何もしてないとかアトピーなのに○○食べてるんだー?とかいわれるこの現状が間違ってると思う。

アトピーでもスナック菓子やアイスクリームを食べたいときだってある!僕はからあげとかポテチとか油っこいものメッチャすきだし!

そういうときにこの亜麻似油を併用すると体内の油のバランスが緩和されるのでだいぶましになります。

あ、でもだからといって食べすぎると悪化するからあくまで程ほどにね。

 - アトピーと油

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