アトピーの症状が血液検査するだけで一発で分かるTARCって知ってます?
今日はアトピーの血液検査の一つ「TARC」について読み方はタークとかタルクって呼ばれてます。
保険適用されたのは2008年でまだまだ一般には普及してるとは言いがたいかなぁというような感じです。後5~6年もすれば徐々に広がっていくのかもしれませんが。
TARCの最大の特徴は血液検査することで症状が一発で分かることが最大の特徴です。
TARC検査とかせずに他の血液検査で充分じゃね?
すごく難しいんでざっくり話すと僕らがアトピーで痒い痒い~ていう状態のとき皮膚はアレルギー反応を起こしているわけです。
それが肌の内部ではどういうことがおこっているのかというとアレルギー反応というのは体にとっては体が危機状態なわけだからそのアレルギー反応を治すために様々な細胞が活性化します。
例えば白血球の仲間の一つである好酸球が活性化しそれがアレルギー反応を治すと同時に炎症を起こします。血液検査で白血球の中に好酸球がどれぐらいあるのかを血液検査で測った数値というのがLDHなんて呼ばれてたりしますね。
アレルギー反応が活発に起きている人ほどLDHの割合が高くなっています。この割合を調べることでアトピーの症状の増減が分かります。
次に血清IGEの数値。IGE検査とか呼ばれてたりします」。これは血液中のIGE抗体の数値を計るものでIGE抗体はアレルギー反応を起こしたときにアレルギー反応を沈めるために作られる細胞です。
アレルギー反応を起こしていると増えて血液検査でその数を知ることによりアトピーの症状の増減がわかります。
まぁまぁこんなかんじで他にもあるかもしれませんがアトピーの症状が良くなっているか悪くなっているかを調べる血液検査はTARC以外にも今までもいくつかありました。
これらの検査にはいくつかの問題点があって血清IGEの検査(IGE検査)はそもそもIGE数値が正常な人でもアトピーの症状が重い人がいる=IGEの数値だけではアトピーの症状の増減を諮れない人がいる。
それにIGE検査の数値というのは体の症状のピークと1ヶ月遅れてくるんだよね。わかりやすくいうとIGE検査の数値は1ヶ月前の皮膚の症状と思えば分かりやすいかと。
じゃあLDH(白血球中に含まれる好酸球の割合)はどうなのかというとこれは皮膚の炎症だけではなく内臓の炎症や何らかの病気(風邪等)や骨折でも症状するのでアトピーの炎症だけを正確には測れないんだよね。
よーするにこれらの血液検査だと症状をリアルタイムで計れないし仮に計れたとしても様々なバイアスがかかることになる。
TARCは今存在する血液検査の中で最も正確かつリアルタイムの皮膚の症状を測定することが出来ます。アトピーの炎症だけをダイレクトに反映します。
こう書くとけっこーすごいでしょー?僕なんかはTARC検査が出る前にアトピー治療をほぼ終えたんですけど今闘病中の人は是非使ってほしいです。
TARCのメリット
メリットの前にデメリットの話。デメリットはあんまりない。あえていうならお金がかかることだけどIGE検査みたいに5000円とか取られたりしないんだよね。1030円だし結構安い。
検査は1ヶ月に1回しかできないっぽい。いやもしかしたらできるのかもしれないんだけどTARCやってるとこのブログ見ると1ヶ月毎の経過が多いから。
血液検査でTARCの結果が出るまでに3時間ぐらいかかるから初診のときに検査したら結果が出るのは次に来院したときという感じになる。
ただ最近は色々進歩してきて15分で検査できるというパックもあるんだとか。そういうのをやっているときは待ち時間のときに検査して診察中に結果を教えてもらうことも出来る。
気になるデメリットというかTARCの数字が下がっても高IGEである場合というのがたまにあるらしい。
つまりTARCの数値が下がっているのに中々良くならないというけーすもあるっちゅーことです。TARCも万能ではないって事です。
んじゃメリット書いていきます。
TARCは医者と違って嘘はつかない
医者は割と適当でよくなってきてるねーとか悪化してるねーとかお世辞というかなんというかお前本当にそんなことおもってんの?って事を平気で言ってきます。
1ヶ月前に来た患者の状態なんてよっぽど酷くなければ記憶に残らないと思うので患者さんを元気付けるために絶対治るとか医者は多いです。
TARCは血液検査でダイレクトに自分の症状を反映するので皮膚のさわらないヤブ医者よりはよっぽど信用できます。
TARCの場合は下がりきれば治ったも同然(高IGEのケースもあるけど)なので目標ができて頑張れるというのもいいんじゃないかなぁ。
成人の場合は700pg/mlより上が中等症(ぱっとみでアトピーと分かる皮膚)なのでそこより下(450)を目指せばいいんじゃないかと思います。
ステロイドを止める指標が出来る
TARC最大の功績といっても過言ではないです。今までの血液検査は正確性にかけるものばかりだったのでステロイドを止める止めないは医者の判断に委ねられました。
ステロイドを止める止めないってすごい難しい判断で皮膚をじっくり触ってみて初めてわかります。
今の3分診療が当たり前の皮膚科ではそういうのをしないのでしょっちゅう判断ミスというかぶりかえしてきたりあるいは治っているのにまだ塗ってといわれたり・・・。
医者主導で止める止めないが決まっていた中にTARCという指標が出来ることによってより客観的に止める止めないができることになりました。
最近はTARCを計って軽症まできたらプロアクティブ療法にきりかえてステロイドやプロトピックを塗るというのが流行ってるみたいです。
ステロイドの副作用のリスクを減らすプロアクティブ療法ってどんな治療法なの?
まぁまぁこんな感じ。僕は医者を信用していないのでTARC検査で症状の良し悪しが分かるのはとてもいいと思います。
本当は医者がじっくり皮膚を触って止める止めないの判断+TARCの診断が一番いいんでしょうけど今の診察のシステム上3分診療が当たり前なので中々難しいです。
TARC受けたことがないって人は是非受けてみてください。マジお勧め(受けてない僕が言うのもアレだけど)
個人でやってるところだとおいていないところも結構ある。大きな大学病院なら多分おいてると思います。
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Comment
はじめまして。
15年ほど前からアトピー性皮膚炎で皮膚科を受診し、ステロイドやプロトピックなど、出されたものを使ってきました。
特に春先は毎年症状が出て、長ければ夏頃まで続いていました。
部位は顔(特に目周り)と首です。
一昨年冬からまた症状が出たのでステロイドを塗っていましたが、治らないので1年間塗り続け、ついには効かなくなったため皮膚科でもお手上げとなり、ある脱ステ推奨の漢方薬局へ行きました。
そこで脱ステ&保湿を指導され、今年1月中旬から完全にステロイド抜きにしていますが、顔全体〜デコルテまで(症状のなかった部分まで)広がり、この2ヶ月間社会生活がとても辛く、情報収集しているとsoboさんのブログに辿り着きました。
とても参考になる内容ばかりで、保湿剤はsoboさんの記事を読んでプラセンタ入りのジェルとセラミド入り乳液を使用しています。
CELA水も試しました。
前置きが長くなりましたが、TARKについて質問です。
先日検査したところ261でした。
IgEは458でした。(アレルゲンは主にダニとハウスダスト)
TARK261でしたらアトピーの度合いは正常ですよね?
ということはアレルゲンの除去を徹底する以外にどのような対処をすればよいでしょうか。
脱ステから2ヶ月経過しますが、ピークは過ぎた気がするものの、乾燥時(特に起床時)は顔中の皮膚が細かく剥がれてガサガサ、洗顔保湿して比較的安定している間も終日赤いままです。
離脱症状が一旦落ち着くまでに3ヶ月かかると聞いていますが、正直相談した漢方薬局もビジネス感が漂っており信じられず、今の対処法が正しいのか、今後どのように対処していけば良いのかわかりません。
何かアドバイス頂ければ有難いです。
長くなりましたが、よろしくお願い致します。
こんばんは~。まずTARC IGE低値でも症状が酷い事はありえます。あくまで検査は目安なのでね。
離脱症状のピークが落ち着くのは確かにそれぐらいですが日常生活が辛くないレベルに治るまでは1~2年ぐらいは必要です。
リバウンドが軽度かつ皮膚萎縮を起こしている場合はセラミドサプリがよく効くんでそれを試すと気持ちましになるかもしれません。
脱ステの場合は治るまではとにかく時間がかかるんで自分にできる事が少なく辛い事が多いです。
おはようございます。
早速のご返信ありがとうございます!!!
セラミドサプリですね、soboさんのブログを参考に試してみます。
ただ気になっているのが、今の症状が単なる離脱によるものなのか、それともカビや黄色ブドウ球菌の感染も伴っているのかということです。
炎症が治まるまではステロイドを塗るようにとブログに書かれていましたが、感染の場合は逆効果とのことで、CELA水を試してみました。
保湿剤を使用直後は少しのヒリヒリ感と痒みが出るのですが、その上からCELA水をスプレーするとなぜか落ち着いて快適になるので、細菌感染を疑っています。
血液検査をした病院で細菌感染について質問しましたが答えはなく、抗生剤は不要だろうとの見解で、ひとまずはトランサミン錠とポララミン錠を処方されました。
汁も出なくなって、赤み&ガサガサだけ(粉はたくさん出ます)だけであれば単なる離脱症状と考えていいのでしょうか?
脱ステは時間がかかるとのことなのでもうしばらく様子を見て行くつもりですが、症状の見分けが重要とブログで読んだので、ご見解をお伺いできればと思いました。
度々お手数をお掛けしますが、教えてください。
よろしくお願い致します。
ただ気になっているのが、今の症状が単なる離脱によるものなのか、それともカビや黄色ブドウ球菌の感染も伴っているのかということです。
これは非常に見分けがつきにくいです。それまでのステロイドを使用歴や皮膚の経過などから総合的に判断します。
もし仮にステロイド依存だとしても離脱しても汁が出ない。入院するほどではない。という事であれば比較的軽いほうだと思われます。
細菌感染ならCELAを塗りながらステロイドを塗ればおそらく効くと思うのでステロイドを塗るという選択肢もありです。
数日塗ってみて普通に効くようであればそのままステロイドを塗ってコントロールすると言うのも全然ありだと思います。
症状の見分け方は今まで縫っていなかった部位にも広がる(顔→首→四肢が多い)。ステロイドを塗る前より酷くなった。
手首足首で日焼け後(真っ赤な場合もある)のようなくっきりとした境界線を作る。です。
ご返信ありがとうございます。
ステロイドを塗っていなかった部位まで広がっていることと、手首足首ではなくデコルテまでですが、くっきりした境界線ができていることから、脱ステによるものかなぁと推測しています。
ステロイドでのコントロールも視野に入れつつ、まずはセラミドサプリを試してみて、時間の経過に合わせて対処法を考えていきたいと思います。
また質問させて頂くことがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。
この度はご親切に相談に乗って頂きありがとうございました。
soboさんこんばんは。
今まで多数の皮膚科医にかかりましたがどの先生も3分診察と適当で、このブログで教わったTRACの数値が一番の励みになっていました。素晴らしい情報を本当に有難うございます。
色々なことを試し、目標だった基準値までギリギリですが半年ほど前に到達することもできました。
ステロイドの使用量もだいぶ減りました。
しかし基準値でも私は一日おきが限度で、顔のプロトピックは一日おきだと赤みが出てしまってほぼ毎日の状態です。
あくまで数値は目安とはわかっているのですが、
ですがプロアクティブ療法でステロイドたった週2で安定されているsoboさんのTARC値がすごく気になります。
私が基準値を目標にしたのはsoboさんのような状態を目標としたからです。
soboさんは安定されているとは言え完全にケア不要になったわけではないようなので基準値くらいと勝手に思っていたのですが実際はどうなのでしょうか?
現状で充分に安定されているsoboさんは改めて検査しても役に立てれるものではないとお考えなのは承知しておりますが、ブログ用ということで一度検査して結果を公開してはいただけないでしょうか?
どうかご検討よろしくお願い致します。
TARCは基準値まで落とすのは重症患者なら3ヶ月~1年ぐらいですかね。それぐらいはかかります。
僕の場合はそこから週2で安定するまで年単位の時間で試行錯誤しました。
僕は改めて検査することはないです(検査すると昔の重症だった時期を思い出すからです)
アトピーのステロイド治療記というサイトにTARCを使った治療経過などが乗っているのでそちらを参考にされてはどうでしょうか。
お返事ありがとうございます。
まさに1年くらいかけて基準値まで落としました。そこからだいぶ経ったと思ったのですが安定するまで年単位もかかってしまうのでしたらまだまだなのですね……。
適当な先生がもっと薬減らし試そうよとか言い出すもので惑わされていたようです。
soboさんならきっと良い検査結果と思うので重症時を思い出すというのがピンときませんが、血液検査自体で思い出してしまうということでしょうか?
私は数字が良くなっていっていると今後もよくなると励まされてむしろ大好きなくらいなもので、大変失礼しました。
該当のブログは私も知っています。脱ステブログと両方読んだことがあります。
再度よく目を通します。ありがとうございました。
本日、検査結果が返ってきました。
自分の数値がどの程度が知りたく検索していると
このブログに到達しました。
TARC4620
非特異的IgE12730
が私の結果でした。
これは、やはりかなり悪い状態なんでしょうか?
はっきりいいますと重症です。