アトピー攻略ブログ

アトピーを完治させたい全ての患者へ。医者に依存せずに考える患者になるために。

アトピーや乳児湿疹の赤ちゃんの保湿剤の選び方について

      2017/02/02

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最近特にアトピーや肌トラブルのある赤ちゃん(乳児湿疹等)の保湿剤についての質問が多かったので需要があるかなーと思って書いてみる事にしました。

病院の保湿剤が合わない。市販の保湿剤選ぼうにも保湿剤どれ使っていいかわかんない。医者に聞いても曖昧な返事がかえってくる・・・。市販の保湿剤ってどれ使えばいいの!

という悩みを解決しちゃいましょーってことです。

乳児湿疹とアトピーでスキンケアの方法も違うのでは?と思われるかもしれませんが肌の弱い子供と言う点ではスキンケアの方法は同じです。

ただしアトピーのほうが乳児湿疹より治りにくいのでスキンケアに細かな気を使わなきゃいけません。

ですのでここの記事ではアトピーを基準にして書いていきます。乳児湿疹の保湿剤を探しにきた人は記事中のアトピーという単語を乳児湿疹に変換して読んでもらえればと思います。

 

さてさて同じアトピーでも大人と赤ちゃんの保湿剤の選び方というのはまた違ってきます。

何で違うかと言いますと大人と赤ちゃんでは皮膚の構造が全然違うので適した保湿剤も違うってことですね。

ここでは主に皮膚の構造のお話と保湿を塗る意味、病院で貰える保湿剤の解説、市販の保湿剤の選び方の3つを順番に解説していきます。

めんどくさい人は赤ちゃんの皮膚のお話から飛んでもらってもいいです。

 

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簡単にわかる皮膚の構造のお話とアトピーにおける保湿剤の成分の役割

まずは赤ちゃんの皮膚構造の話の前に大人の皮膚構造の話をしていきます!皮膚の構造が分かれば保湿剤を塗る意味や選び方も理解しやすいので。

えー赤ちゃんの保湿剤選ぶのに大人の皮膚の話なんてどーでもいいよー!って思う人いるかもしれませんが赤ちゃんって成長します。

小学校高学年にもなるともう大人の皮膚になっているので保湿剤もきちんと大人の保湿剤に変えていけなきゃいけないわけです。

皮膚の構造っていっても全部書くとわけわかんなくなるんでアトピーに関係のある部分だけをチョイスして話していきます。

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http://levati.jp/mechanism/index.php?aidより引用

表皮(皮膚の一番上の部分ね。すげぇ大雑把に言うと垢が出てくる部分)の中にある角質層という「皮膚のバリア機能」を担う部分があります。

角質層の厚さは0.02mmでサランナップ並の薄さです。がしかしこの薄い角質層がこれが皮膚のバリア機能の全てを担っています。

アトピーにおいて角質層っていうのはすごい重要でここさえきちんと治せばアトピーが治ったも同然といってもいいぐらい重要な働きをします。

逆に言えばアトピーである人は「皮膚のバリア機能」を担う角質層がきちんと働いておらず皮膚が絶えずぼろぼろになっているという事になります。

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角質層がボロボロな人は上の画像の拡大図のように皮膚が粉吹き状態になってます。

上の画像はまだ軽いのでステロイドをちょっと塗ったりステロイドが嫌なら丹念に保湿すればリカバリー可能ですが・・・

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http://www.jinmasin.com/cat6/post_15.htmlより引用

この粉吹き状態からさらに炎症が進むと上の画像のように皮膚がごわごわしたり皮膚が赤くなってしまいます。

こうなると保湿剤では力不足でステロイドを丹念に塗ってあげないといけません。

角質層がもしまともに働いていれば粉を吹く事もないですしそこから炎症が更に酷くなって皮膚が赤くなる事もなく皮膚がごわごわになることもないわけです。

じゃー角質層ってどういう成分でできているの?ってのを見ていきましょう。

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http://www.tintaunita.jp/column/entry.php?id=2より引用

角質層はシンプルに言うと水分と油分でできています!角質層は水分大目油分少な目です。

部位によって水分と油分の比率は違うのですが顔とかは油分大目で触ると分かりやすいです。油分でちょっとべとっとしてますよね。

どちらもバランスよくあるのが大事ですがアトピーの人は例外なく水分が足りていません。

油分が足りない人もいますが、そういう人は水分も足りないのでまずは水分が大事。角質層のバリア機能を担うのは水8割油2割ぐらいと言われてます。

皮膚の水分にあたるのはNMF(天然保湿因子)とよばれるものと細胞間脂質(主にセラミド)とよばれるものです。

この2種類の水分を保湿剤で補えば角質層のバリア機能がバシッと整うわけ!

各々の役割はわかりやすくいうとNMFは皮膚の水分そのもの。細胞間脂質(主にセラミド)は皮膚の水分を蒸発しないように保持すると言う役割を担っています。

まずはNMF(天然保湿因子)の話から。皮膚のNMF(天然保湿因子)の割合はこんな感じです。
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http://spark75.blog32.fc2.com/blog-entry-1289.htmlより引用

これだけ多種多様な成分が含まれているわけですが保湿剤を選ぶ際、僕はNMFが入っているかどうか?を基準にして選ぶ事はあんまりなく水分が補給できればなんでもいいと思って選んでます。

もちろんNMF(天然保湿因子)にも効果の強い弱いがあるわけですがNMFの働きは水分なんで弱かろうが強かろうが不足している分だけ外部から水分さえ与えればなんでもいいわけです。

ただし値段の安い保湿剤はNMFが含まれている数が少ないです。例えば保険適用されている尿素の保湿剤なんかは尿素を基本として3~4種類ぐらいのNMFしか入っていません。

ウレパールクリームの成分表示はこんな感じ。赤字が保湿成分です。

1g中に含まれる尿素100mg(10%)=添加物としてパラオキシ安息香酸ブチル(防腐剤)、ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)

セチル硫酸ナトリウム(合成界面活性剤、乳化剤)、セタノール、乳酸ナトリウム(pH 調整剤)、乳酸(pH 調整剤)

親油型モノステアリン酸グリセリン(合成界面活性剤、乳化剤)、コレステロール(油剤、乳化安定剤)、ハードファット(親油性基剤)

メチルポリシロキサン(合成ポリマー、閉塞剤)、グリシン、DL‐アラニン、塩化ナトリウム、精製水

 

これがちょっとお高い美容クリームとかになるとすごい数のNMFが入っています。下の画像を見てもらえばわかるんですが・・・

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これは僕が愛用しているオールインワンクリーム(3500円ぐらい)なんですがパラベン以外はほぼ全ての成分がNMFです。30種類ぐらいは入ってます。

NMFは値段によって入っているNMFの数や質に差があるのは当然っちゃ当然ですね。なので安い保湿剤(コンビニに売ってる奴)とかだとちょっと物足りないなぁと思うこともしばしばです。

物足りないならできるだけ効果の高いNMFつかったほうが保湿できるでしょーって疑問も当然あると思います。

しかし効果の高いNMFをいくら補っても細胞間脂質(主にセラミド)が少なくては意味がありません。

セラミドを補えば自然に皮膚にあるNMF(天然保湿因子)も回復していくと考えているので僕は余りNMFについては重視していません。

次は細胞間脂質(主にセラミド)の説明です。こちらは皮膚の水分を保持する役割を担っています。こちらを保湿剤で補うのがアトピーの人はすごい重要です。

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というのもアトピーの人は細胞間脂質(主にセラミド)が少ないと言うデータが出ています。

細胞間脂質の50%はセラミドが占めていてかつ不足しているわけですからセラミドを補うのが手っ取り早いです。

どれぐらい少ないかと言うと・・・・

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これぐらい。炎症がない部位でさえ健康な人と比べて差があります。なのでセラミドを補うのが大事って事です。

上のグラフで炎症のある部位のほうがセラミドが減っているのは皮膚に炎症があると角質層の皮膚のバリア機能が働かなくなるためです。

分かりやすい例としてアトピーの人がお風呂上りにすぐ皮膚がばりばりに乾燥するのはセラミドが少ないからです。健康な人はお風呂上りに乾燥しません。

セラミドは食物からも摂取できますがいかんせん食物からの変換率がすごく悪く普通の人なら充分でもアトピーの人だと全然セラミドが足りません。

ですからセラミドクリームで肌に直接セラミドを入れてあげるか変換率の高いサプリでセラミドを補おうねーというのを僕はお勧めしています。

ちなみにセラミドは非常に高価なので(安いセラミドはヒト型のセラミドではないので効果が低い)ので安い保湿剤にはまず入っていません。

なので必然的に高い保湿剤を使う事になります。そういう保湿剤にはNMFもたくさん入っているので必然的にNMFも補充できると言うわけです。

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http://www.kao.com/jp/corp_rd/skills_00_05.htmlより引用

花王さんのHPから取ってきました。グラフの見方は縦線(上)の波が濃ければ濃いほどセラミドの量や質がいいという事になります。

アトピーの人は健康な人に比べて高分子量のセラミドがほぼゼロ。健康な人と比べてもセラミドの全体量が少ないという事がわかると思います。

まとめると皮膚のバリア機能は角質層が担っていて角質層は水分と油分で出来ている。油分はあまり重要ではない。

特に水分はNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)にわかれていてその中でも水分を保持するセラミドが重要。

保湿剤を塗るのはNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)を外部から補給して角質層のバリア機能を維持するためといったところです。

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アトピーの人の角質層は脆く壊れやすく異物が進入しやすい

じゃー保湿剤を塗るのをサボるとどうなっちゃうのって言うのを説明します。

NMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)が皮膚の角質層から少なくなると皮膚が乾燥します。

乾燥すると皮膚の角質層がぼろぼろになりバリア機能が働かなくなりアトピーが悪化します。粉を吹いたり皮膚が真っ赤になったりですね。

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http://www.maruho.co.jp/sp/kanja/atopic/medication/より引用

アトピーの人は遺伝的にNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)が作りにくいと言われてます。これは遺伝できまってるので仕方ない部分もある

つまり生まれつき肌が弱い体質になりやすいってことです。わかりやすく言うとアトピーの人は常に乾燥しているという事です。

もちろん遺伝ですので人によって乾燥の程度は違いますがアトピーの人の皮膚の角質層のバリア機能が非常に脆く壊れやすいのは事実です。

これが壊れるとどうなるかと言うと・・・

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http://style.nikkei.com/article/DGXKZO96643020Y6A120C1W13001より引用

細菌が進入し感染症にかかりやすくなる。アトピーの場合はとびひやヘルペス等が代表的です。

更にハウスダスト(ダニや埃)や花粉やカビ等が皮膚バリアが壊れているので皮膚の中に入ってきます。

皮膚の中に入ってくるとそれらがアレルギー反応を起こし皮膚に炎症を引き起こし痒みを増大させます。

アレルギー反応は乾燥による痒みと違って我慢できる物ではないので必然的にアトピーが酷くなります。

保湿剤を塗る意味は異物の侵入を防ぎ乾燥や炎症を未然に防ぐ意味合いも強いです。

皮膚が乾燥すると痒みが酷くなる

皮膚の乾燥をほっておくとC繊維と呼ばれる神経が角質層(皮膚の下)まで伸びてきて皮膚を触るあるいは服がこすれる、じっとしているだけでも痒くなります。

街中で常にボリボリと掻いているアトピーの人の皮膚の下はこんな感じになっていると思ってください。

アトピーの乾燥が進み角質層のバリア破壊されると服着ているだけでもマジで痒いです。

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https://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=2&c3=5より引用

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https://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=2&c3=5より引用

この神経繊維ですが丹念に保湿をしてNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)を保湿してあげて皮膚の角質層をきちんと整えれば縮むことがわかっています。

保湿剤を塗ることは神経線維が伸びる事を防ぎ痒みを抑えます。

これを放置すると痒みでずーっとぼりぼりとかきむしる→皮膚に炎症が起きて角質層のバリアの破壊が進みNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)が皮膚から少なくなる。

少なくなると更に痒みが増すのでぼりぼりとかきむしる・・・NMF(天然保湿因子)と細胞間脂質(主にセラミド)が皮膚から少なくなり・・・更に痒くなるという地獄の無限ループが待っています。

そうなる前に丹念に保湿をしましょうねという事です。

赤ちゃんの皮膚のお話をする前のまとめ

大人の皮膚のお話ではアトピーでは角質層大事!アトピーの人の角質層は脆く壊れやすい。

その結果外から異物が進入して感染症やアレルギー反応を引き起こす。それらを防ぐために保湿剤を塗ってあげよう!というのがまず一点。

二点目は角質層が脆いと皮膚が乾燥しやすく痒みの神経であるC繊維が皮膚の下から伸びてきて痒みを酷くする。

その痒みがひどくなる前に保湿剤を丹念に塗ってあげましょうねーというお話でした。

これらを踏まえてじゃー具体的にどこが大人と赤ちゃんの皮膚どこが違うの?ってところを踏み込んで書いていきます。

赤ちゃんの皮膚の角質層の厚さは大人の半分以下で皮膚トラブルが起こりやすい

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http://www.hifunokoto.jp/yakuzaishi/allabout090515/allabout2_1.htmlより引用

結論から言いますと赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚に比べて非常に皮膚トラブルがおきやすいという事です。

だから皮膚に炎症が起こったり痒みが起きたりといった皮膚トラブルやアトピーや食物アレルギーといった皮膚疾患を発症したりしやすいわけです。

皮膚のバリア機能を担う角質層が大人と比べて2分の1~3分の1というのはそれだけ皮膚のバリア機能が未熟という事でありそれだけ脆いと思ってもらえればいいと思います。

これはあくまで普通の赤ちゃんの話で家族がアトピーを持っている場合、更に皮膚トラブルや皮膚疾患のリスクが跳ね上がります。

なんでかっつーとアトピーは遺伝するからですね。家族がアトピーを持っている場合その子供はアトピーを発症しやすいです。

どれぐらいかというと・・・・。

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http://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.htmlより引用

家族にアトピー歴のある子供は1年以内に50%でアトピーを発症すると言うデータがあります。

そういうアトピーの発症リスクの高い乳児に保湿剤を塗るとアトピーの発症リスクが30%ぐらい下がるよーというのが上のグラフです。

ちょっと前にニュース等でも報じられたので知っている人もいるかもしれません。保湿剤を塗るとアトピーが予防できるよーってニュースです。

世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見(アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギーの発症と関連)

今回はあくまで予防ではなく保湿剤の選び方の話なんでさらっと触れるだけにとどめておきます。

結局何がいいたいかというと赤ちゃんは角質層が薄く皮膚トラブルがおきやすい。

だからこそ皮膚の角質層を保護する為に保湿剤をしっかり塗ってあげるのが大事だよって事を言いたかったんです。

赤ちゃんは汗っかきである為汗疹(あせも)になりやすい

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http://healthil.jp/28147より引用

赤ちゃんは大人と違いあせもが非常におきやすいです。大人もあせもになりますが赤ちゃんはその比じゃありません。

あせもって簡単に言っちゃうと汗腺という汗を出す器官があるんですがそれがつまって汗をかけないから皮膚に炎症がおきちゃうわけです。

となると赤ちゃんは汗腺が未発達だからあせもがおきやすいんじゃないのー?って思うかもしれませんが汗腺は大人と赤ちゃんでその数は変わりません。

もちろん汗腺の数が大人と同じでも乳児のほうが働きは弱いですがそれ以上に違うのが汗腺の密度です。

大人と赤ちゃんでも汗腺の数は同じなんですが体の大きさが違いますよね?

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http://www.babytown.jp/scene/eisei/advice/011/index.htmlより引用

すると必然的に赤ちゃんは体が小さいわけですから汗腺も密集します。するとどうなるかっていうと汗が一箇所から大量に吹き出るわけです。

その一箇所から吹き出たときに汗がつまりやすいのであせもになっちゃうというのが赤ちゃんがあせもになりやすい原因です。

大人の場合は汗腺の間隔が広いので夏場以外はあせもにはなりにくいです。

また、赤ちゃんは基礎代謝が高く汗をかきやすいというのもあせもになりやすい原因です。

これが保湿剤選びにどう影響してくるの?って話なんだけど汗って雑菌が繁殖しやすいんで保湿剤を塗るなら含んだ保湿剤のほうがいいって事です。

赤ちゃんは3ヶ月を過ぎると皮脂分泌量が大人の3分の1になる

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http://www.babytown.jp/scene/eisei/advice/001/index.htmlより引用

人間の体というのは水分(NMFやセラミド等)+油分(皮脂)で出来ています。このどちらかが少なくなると皮膚が乾燥したり炎症を起こしたりします。

ようするに皮脂分泌量が大人の3分の1になるって事は保湿剤で油分を補う必要があるという事です。

油分だけではなく水分を補うのももちろん大事ですが大人と比べて油分を補うのが特に重要になってきます。

ここが大人の保湿剤選びと違うところで大人は皮脂分泌量が充分なのでさらっとした保湿剤(オールインワン等)が好まれるのに対して赤ちゃんや子供の場合は多少べっとりした保湿剤のほうが好まれる事が多いです。

皮脂分泌が少ないのは思春期まで続きます。男の子の場合は中学生ぐらい。女の子の場合は小学生の高学年ぐらいかなー?

僕の場合は小学校のころはワセリンを塗っていてそれが合っていたせいか比較的経度のアトピーの時期が続きました。

ところが中学校になってニキビができはじめるとワセリンが合わなくなりむしろ悪化しました。

その時期まで来ると大人用の保湿クリーム。いわゆるさらっとした保湿クリームに変えたほうがアトピーの改善には向くと思います。

アトピーの赤ちゃんの病院での保湿剤の選び方のまとめ

簡単に今までのをまとめるとこうなります。

①赤ちゃんは角質層が大人の2分の1~3分の1程度しかなく皮膚トラブルがおきやすい。よって丹念な保湿が必要。

②赤ちゃんは汗をかきやすくあせもになりやすい。よって抗菌成分の入った保湿剤がいい。

③赤ちゃんは皮脂分泌量が少ない。よって油分が入っている保湿剤がいい。

もちろん赤ちゃんだけではなく幼稚園や小学校ぐらいの子供も同様の傾向があります。

以上を踏まえて病院で処方される保湿剤はどれがいいか?というのを説明していきます。

市販の保湿剤の選び方を書いてもいいんだけどまずは病院の保湿剤から。

病院の保湿剤の保険適用されるのはヒルドイド、尿素クリーム、ワセリンの3つです。

このうち尿素クリームは刺激性が高く傷があると染みるので赤ちゃんや子供にはお勧めできません。

ですのでワセリンとヒルドイドの解説を行ないたいと思います。

ワセリンやプロペトは赤ちゃんには向かないが小学校~なら選択肢としてあり

病院でよく処方される保湿剤です。プロペトはワセリンの純度を高めたモノかつ病院で貰うなら値段が同じなので使うならプロペトをお勧めします。

ワセリンは厳密には保湿剤ではありません。というのもワセリンは肌に浸透しない。水分を含まない(油分は含む)と言う特徴があるからです。

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http://hadalove.jp/vaseline-21140より引用

ワセリンのメリットの一つとして肌に浸透しないメリットは何よりも刺激が少ない事です。

アトピーの炎症がある皮膚の内部に何かしらの成分が浸透するという事は成分が合わなくて痒くなるかもしれないしアレルギー反応が起きるかもしれない。

その為肌の表面に残るワセリンならアトピーで炎症がある肌にも安心して使う事ができます。

というのがメリットなんだけど肌の表面に留まると言うのが赤ちゃんに限ってはデメリットになります。

肌の表面に留まる事により汗腺を塞いでしまうからです。その結果ワセリンをべたべた塗りたくるとあせもになりやすくなりますし熱もこもるので痒みを引き起こしやすくなります。

肌に浸透する保湿剤は皮膚に吸収されるので汗腺をふさぐ心配がありません。

薄っすら塗るなら多分大丈夫だと思いますが病院ではそういう指導まで手が回っていないと思われるので僕はお勧めしません。

それにワセリンには水分入ってないんで保湿に重要な水分が補えないんですよね。

赤ちゃんにはお勧めしない一方で小学生になると赤ちゃんのころに比べてあせもにはなりにくくなるので油分を補えるワセリンもいいと思います。

ワセリンは合う合わないの個人差が大きいのでそういう場合は油分大目のクリームを使うのがいいと思います。

ヒルドイドは合うなら○だが合わない事もしばしばある

ヒルドイドはヘパリン類似物質という保湿成分を含みかつワセリンやパラフィン等の油分も含む優秀な保湿剤です。

保険適用でもらえるのでたっぷり塗っても安くつき効果もそこそこあるので保険適用で貰える保湿剤では一番いいと思います。

ヒルドイドを塗ってみてそれで痒みや乾燥が収まるなら別に市販の保湿剤を使う事もなくこれだけ使っておけばいいと思われます。

ヒルドイドにはヒルドイドソフト、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローションとありますが赤ちゃんに使うなら水分と油分のバランスがいいヒルドイドソフトがいいと思います。

クリームとローションは油分が少なめなので皮脂分泌の少ない赤ちゃんには不向きです。

優秀な保湿剤であるヒルドイドですが欠点がありまして顔に使うには不向きである。肌の状態が悪いときに塗ると悪化するという2つの欠点があります。

ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質ですがこいつが曲者で血行を促進させる作用があるんです。

その為美容なんかにはとてもいいんですがアトピーで炎症のある顔に使うと毛細血管が目立ちかえって赤みを誘発してしまうと言う特徴を持ってます。

顔の皮膚ってとても薄いので角質層も薄くアトピーの人は炎症がおきやすいわけです。そこにヒルドイドを塗って保湿をするというのは中々難しいです。

また、安価で作ってある為成分には余りいいものが使われていないというのも合う合わないが大きい一つです。

重要な保湿成分であるセラミドが入っていないと言うのもマイナスポイント(セラミドは高価な原料の為保険適用が出来ない)

安いのにはそれなりの理由があるという事です。といっても値段分以上の効果は絶対にありますが。

例を出すとヒルドイドより高いお値段のキュレルはヒルドイドとの比較でヒルドイドより優れていると言う結果を出しています。

アトピー性皮膚炎においては角質細胞間脂質の減少にともない水分保持機能が低下し, バリアー機能が損傷されている。8%合成疑似セラミドクリームは天然セラミド2の類縁体を含有し, 角質細胞間脂質の減少した皮膚に外用することにより, 角層の乾燥, 落屑やバリアー機能を改善することが期待される。今回我々はアトピー性皮膚炎患者の乾燥皮膚に対し本クリームを外用し, その臨床症状と水分保持能, 経皮水分喪失量(transepidermal water loss: TEWL)が改善するかどうかをヘパリン類似物質含有軟膏と比較検討した。調査対象はアトピー性皮膚炎患者29例で, 前腕皮膚の外用により, 皮膚所見·角層機能を含む総合効果判定において86%で有用性を認めた。TEWLについては外用前値と有意差を認めなかったが, 角層内水分量(コンダクタンス)は外用前値と有意差をもって増加した。ヘパリン類似物質含有軟膏との比較ではTEWLとコンダクタンスともに有意差を認めなかったが, 皮膚所見を含む有用性においては合成疑似セラミドクリームが有意に有用であった。副作用は局所の発赤が1例に認められたが外用中止とともに改善した。以上より8%合成疑似セラミドクリームは, アトピー性皮膚炎の乾燥皮膚に対し有用性の高い外用剤と考えられた。

http://ci.nii.ac.jp/naid/130004474576より引用

結論を言うとヒルドイドが使える赤ちゃんはそれを使えばいい。経済的にもそれが一番優しいです。

がしかしヒルドイドが合わない赤ちゃんがいるのもまた事実です。

そういう場合やヒルドイドでは保湿力が足りないと感じるなら市販の保湿剤を使いましょう。

アトピーの赤ちゃんの市販の保湿剤の選び方

市販で選ぶ場合は以下のポイントを満たしている物を買うとよい。おさらいですが赤ちゃんの皮膚の特徴はこんな感じです。

①赤ちゃんは角質層が大人の2分の1~3分の1程度しかなく皮膚トラブルがおきやすい。よって丹念な保湿が必要。

②赤ちゃんは汗をかきやすくあせもになりやすい。よって抗菌成分の入った保湿剤がいい。

③赤ちゃんは皮脂分泌量が少ない。よって油分が入っている保湿剤がいい。

これらの条件を踏まえるとこんな感じの保湿剤がいいんじゃないかなと思います。

赤ちゃんの為の保湿剤の選び方その1!セラミド1と3と6が入っているセラミド入りの保湿剤を選ぶ

赤ちゃんは角質層が大人の2分の1~3分の1程度しかなく皮膚トラブルがおきやすい。

だから丹念な保湿が必要なんですが保湿で最も効果がある成分がセラミドです。アトピーの保湿剤を市販で買うならセラミド入り必須といっても過言ではありません。

なんでかっつーとアトピーの人はセラミドが不足しているという統計結果がでているからですね。

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セラミドは大きく分けて1~6までありましてどれもアトピーの人は不足しています。その為できるだけセラミドが多く含まれる保湿剤を選ぶと効果がでます。

またセラミドは一種類だけ入っているより3種類~6種類入っているほうが相乗効果で保湿効果も上がるというのもポイント。

その中でも何を重視すべきかと言うと皮膚のバリア機能に関わっているセラミドがセラミド1と3と6。

ちなみに他のセラミドですがセラミド2は加齢によって減少するセラミドで赤ちゃんにはあまり重視する必要はありません。

高齢になるとセラミド2が不足するのでセラミド2は入っていたほうがいいかなぁ。って感じです。美容系のセラミドですね。シワ改善とかああいう」のにに強いです

セラミドといっても色んな働きがあるんですがとりあえずセラミド1と3と6が入っている保湿剤を選べばアトピーの保湿剤としてなんら問題はないです。

また注意点として、セラミドにも効果の強い弱いがありまして裏面の成分表示で数字が書いてあるもの、英語でセラミド○○と書いてあるものが本物の人の肌にあるセラミドです。

例えば商品のページでセラミド配合の保湿剤!と書いてあっても裏面に数字や英語がなければそれはセラミドではありません。

それは確かにセラミドなんですが植物や動物のセラミドであったり人のセラミドをまねて作ったものだったりで本物の人の肌にあるセラミドに効果は劣ります。

ちなみに市販の1000円以下のセラミド配合!!とかいっちゃってるクリームは全部セラミドっぽいセラミド使ってます(ややこしいですがようするにパチモン)

セラミドが入っていると書いてあっても裏面を見てセラミド○○と書いてあるかどうか見る癖をつけましょう。

赤ちゃんの為の保湿剤の選び方その2!油分が入っている保湿剤を選ぶ

赤ちゃんは皮脂分泌量が少ない。よって油分が入っている保湿剤がいい。という事から油分が入っている保湿剤を選びます。

市販の保湿剤にはワセリンが入っておらず油分の植物性オイルや動物性オイルが多くなっています。

ワセリンが入っていると使用した時にべたつく為、使用感の問題で余り売れなくなるからですね。

じゃあどんな油分が入っている保湿剤を選べばいいのか?となるんですがぶっちゃけなんでもいいです。

えーそんな適当な・・・って突っ込みあると思うんですが赤ちゃん向けの保湿剤ってどのメーカーさんもほぼ同じ作りになってます。

動物性は大体スクワランが入っていて植物性はグリセリンやホホバ油、アルガンオイル、オリーブ油、シア油あたりが入ってます。

なんでメーカーさんによって差は出ません。赤ちゃん向けの保湿剤ならね。

ただし一つだけ注意点があって食物アレルギー反応を起こす可能性があるであろう成分は避けるべきです。

赤ちゃんに多い食物アレルギーは乳製品、卵、小麦ですがそれらのエキスや油は余り使用されていません。

注意すべきなのはピーナッツ油やアーモンド油です。これらが含まれている場合、ピーナッツアレルギーが発症する恐れがあります。

もちろん食物抗原は取り除かれてはいますがそれでも万が一という事もあります(ピーナッツアレルギーは食物アレルギーとしては重度のアレルギーになりやすい為)

油塗るとアレルギー発症するのなんで?と思う人多いと思われますが塗ることでもアレルギーは発症しますしアレルギー反応は起きます。

あまり知られていませんが実は口から摂取するより肌から進入するほうがアレルギーの発生率が高いんです。これを経皮感作といいます。

あ、ちなみに口から摂取する分と比べてと言う話ですから口からでも普通にアレルギー反応は起きます。

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http://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXMZO80534360V01C14A2000000&uah=DF220420109927より引用

これを裏付ける例としてイギリスでは過去ピーナッツオイル入りの保湿剤を使っていて乳児のピーナッツアレルギーの発症率が上がりました。

◎昔々のイギリスで、、、

(といっても2003年、割と最近)イギリスで、乳幼児にピーナッツオイルが保湿剤として使われていた時代がありました。

湿疹がある、またはアトピー性皮膚炎の重症度が高い場合の3歳以後のピーナッツアレルギーが増加し、ピーナッツアレルギー児を調査することに。

その結果、ピーナッツアレルギー児の 91%が生後6カ月までにピーナッツオイル入り保湿クリームを使用していた事実が判明しました。

(ピーナッツオイル以外の保湿剤の使用では,ピーナッツアレルギーの増加はありませんでした。)

http://www.ikidsclinic.com/blog/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%EF%BC%9A%E7%B5%8C%E7%9A%AE%E6%84%9F%E4%BD%9C%E3%81%A8%E7%B5%8C%E5%8F%A3%E5%85%8D%E7%96%AB/より引用

また日本では蕎麦屋さんが日常的に蕎麦に接触する事により蕎麦アレルギーにかかったり魚屋さんで働いている人が魚アレルギーを発症するのも同じメカニズムです。

じゃあ保湿剤塗ると経皮感作でアレルギー発症しちゃうから保湿剤はいらないんじゃないのー?と思った人は鋭いです。

この経皮感作なんですが皮膚から塗る分だけでは中々おきません。皮膚から塗ること+口から摂取する事で初めて経皮感作がおきます。

例えばですが保湿剤にホホバ油が含まれているとしましょう。でもホホバなんて日常では食べないですよね?というか植物だし・・・。

一方でピーナッツ油はどうでしょうか?ピーナッツも日常的には食べませんが100人に1人ぐらいはピーナッツが好きで頻繁に食べちゃう子はいるかもしれません。

そういう子がピーナッツ油入り保湿剤を使っているとピーナッツアレルギーが発症しやすくなります。

赤ちゃんの為の保湿剤の選び方その3!抗菌成分が入っている保湿剤を選ぶ

赤ちゃんは汗をかきやすくあせもになりやすい。また感染症にもかかりやすいので抗菌成分の入った保湿剤がいい。

という事で抗菌成分の入った保湿剤がいいです。僕にもし赤ちゃんが出来て保湿選ぶならここはすごい重視します。

なんでかといいますと赤ちゃんは皮膚が弱いため感染症に非常にかかりやすく様々な皮膚トラブルが置きやすいからです。

この感染症が非常に厄介でしてアトピーと併発するとアトピーの悪化と見分けがつきません(マジで)

その為アトピーの悪化と間違って感染症にステロイドを塗ると感染症は良くなるどころか悪化します(感染症にステロイドは禁忌で感染症を悪化させる

代表的なのがとびひです。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/118/より引用

これなんかぱっとみアトピーっぽいですけどとびひですからね。当然ですがステロイドを使うと悪化します。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/118/page/2/より引用

こちら膝の裏に出来たとびひです。アトピーの子供は膝の裏に炎症ができやすいのでしばしばとびひがアトピーの悪化と間違えられる事が多いです。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/118/page/3/より引用

これもとびひです。アトピーかき壊して酷くなった物だと思ってステロイドを塗ると・・・アウトです。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/118/page/5/より引用

鼻の下がとびひです。元々鼻の穴には黄色ブドウ球菌(とびひの元)が住んでおり鼻水がでる鼻の下は特に感染症にかかりやすいです。

また、子供の場合は舌なめずりをする子もいるのでその刺激でアトピーが悪化しその傷口に感染症が入るというのもしばしばあります。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/143/page/2/より引用

こちらもとびひと思いきやヘルペスという感染症です。唇周りに出来るヘルペスはとびひと間違えやすいですしお子さんは良くかかります。

とびひは抗生物質でよくなりますがヘルペスはウイルスなので抗生物質は効きません。ステロイドを塗ると悪化します。

2016y07m25d_035128561

http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/147/より引用

こちらはあせもです。ステロイドが効きます。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/194/より引用

こちらもあせもと思いきやマイコプラズマと呼ばれる感染症です。ステロイドを塗ると悪化します。

こちらもお子さんはかかりやすい感染症です。

 

まだまだあるんですがアトピーなのか感染症なのかを素人が見分けるのは無理です。

感染症はひっかいた傷口から細菌やウイルスが進入することで起きるため保湿剤で感染症の予防というのはとても大事になってきます。

ちなみに僕の数々の感染症にかかってきましたが皮膚科医はしばしば感染症をアトピーの悪化と誤診します。

小児科はどうかわかりませんがアトピーと感染症をみわけるのを難しい事があるためタダのアトピーの悪化と言われても感染症の可能性があるというのを頭の片隅に入れておきましょう。

ちなみに間違えてステロイドを塗り続けたり放置したりするとすごい勢いで感染症が悪化します。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/118/page/2/より引用

飛び火を放置したり間違ってステロイドを塗ったりするとどんどんとびひが悪化します。

飛び火が悪化するとブドウ球菌性熱傷様皮膚剥奪症候群(SSSS)と呼ばれる症状になる事もあり即入院が必要なレベルです。

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http://www.tanpopokodomo-clinic.com/wp/case/casetype/224/119/page/2/より引用

ヘルペスが悪化しカポジ水とう様発疹症(カポジとよばれる)になったもの。

この病気の特徴は痒いと言うより電気が走るような痛みが特徴です。

市販の保湿剤のお勧めとか

こうならない為にも抗菌成分が入った保湿剤が是非欲しいところです。保湿剤で抗菌作用の強さをみるには○○エキスと書かれているものが何種類入っているかを見るのかが手っ取り早いです。

また、○○エキスではないですがラベンダーオイルやティーツリーは抗菌成分が非常に強くあせもをはじめとした雑菌の繁殖による皮膚炎やとびひやカビ等の感染症を未然に防ぐ効果があります。

ただしこれらはアレルギーを起こしやすい成分でもあるのでデメリットもあります。一長一短という事ですね。

ちなみ市販で買うなら僕のお勧めはフォーファームという保湿剤です。ラベンダーオイルやティーツリーは入っていないんですが○○エキスの多さが特徴です。

入っているエキスはザクロ花エキス、ツバキ種子エキス、チャ葉エキス、カミツレ花エキス、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、オウゴン根エキス

ローズマリー葉エキス、カンゾウ根エキス、アスコフィルムノドスムエキスの計10種類でいずれも抗菌成分を有しています。

セラミドもきっちり人型セラミド4種類入っていますし油分大目なので保湿性も高いです。成分を見る限り刺激性も少ないので僕のイチオシです!

ただし一つだけ注意点がありましてボディローションボディミルクがあるんですがボディミルクには牛乳が含まれているため子供に塗るならボディローションのほうを購入してください。

ちなみにローションはミルクなしになっているので牛乳アレルギーを持っているお子さんでも安心して使えます。

 

以上赤ちゃんの為の保湿剤の選び方でした!赤ちゃんの保湿剤選びは迷っている方も多いと思われますがきちんと吟味して選べばいい保湿剤は必ず見つかります。

この記事を参考にしていい保湿剤を捜してくださいね!

 

 - アトピーの保湿剤の選び方(市販), 赤ちゃんのアトピーと乳児湿疹

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Comment

  1. ぽっぽ より:

    いつもブログを拝見してます。

    青汁と人参りんごジュースを飲もうと思ってるんですが、
    どちらがいいでしょうか?

    普段を人参りんごジュースにして
    作れないとかは青汁にしようかと迷ってます。

    アドバイスよろしくお願いします。

    • sobo より:

      どちらでもいいとおもいますよ~。続けやすいほうを飲めばいいんじゃないでしょうか!

  2. GARAPA より:

    ここの情報は科学的で現実的なので参考にさせていただいています。

    ところで、最近セラミドの分類方法が変わり、成分表示も数字ではなくアルファベットになっています。詳細は下記あたりが読みやすいかな。古い記事を全部修正するのは難しいでしょうが記事としてあげていただけると保湿剤選択に有効かと。
    情報については必要に応じパブメド等でご確認ください。
    http://eijingukea.nahls.co.jp/seibun/seramido/bunrui/

  3. ぼん より:

    最近病院側が保険の関係?で月単位で出せる保湿剤の量を制限してきた為、保湿剤が足りず市販にて購入しようと思っています。
    そこでキュレルを購入しようと思っているのですが、キュレルには純正のセラミドが入っていないみたいなのですが大丈夫でしょうか?

    • sobo より:

      僕のところは月300gぐらいですかねー。どこにでも保険の関係で出せないってのはあるんですね。

      セラミドが入っていなくても効くには効きます。ただセラミドが入っているほうが効果はありますよ~と言うだけの話です。

  4. ぶん より:

    アトピーで粉吹いてるとき保湿した方がいいですか?
    放置した方がいいですか
    それともステロイド塗ったほうがいいですか?

    ワセリン以外染みて痛いときとかもどうしたらいいでしょうか?

    • sobo より:

      粉ふいてるときはステロイドを塗ってください。

      ワセリン以外が染みるようなら炎症なのでステロイドオンリーですね。

  5. みなと より:

    先日通ってる病院にいったときに
    先生にプロトピック使ってみたいと伝えたところ
    脱ステしたい気持ちは分かるけどまだだめって言われ、
    出してもらえませんでした。

    プロトピックはそう簡単に出してもらえないものなんでしょうか??

    • sobo より:

      いやーそんな事ないと思いますよ。医者の治療方針によりけりです。出さないところは出さないって感じですね。

  6. ぶん より:

    返事ありがとうございます。
    しみるときはステロイドだけにします。

    顔がかゆくもなくてしみもしないときの
    赤みって炎症ではないですよね?
    ステロイドで皮膚が薄くなってる状態ですかね?
    この赤みを治すにはプロトピックを使った方がいいでしょうか?
    当サイトで紹介してたバランシングゲルを
    使用してますが、それだけじゃ改善されないでしょうか?

  7. より:

    度々すみません。
    ヒフミドっていう商品もセラミド入ってるみたいですが
    使ったことありますか?

  8. タカイサミ より:

    このブログの記事を見て、フォーファムのローションを買いました!

    湿疹や軽い炎症を繰り返す、乾燥肌の我が子(8ヶ月)に使って、かれこれ1ヶ月近く経ちますが、なかなかよいです。
    サラッとした触り心地の割に保湿力が高い感じがするので、手早く塗れますね〜
    若干高いから、購入までは結構悩みましたけど…。

    今までパックスベビーとかキュレルを使ってましたが、フォーファムの方が格段に荒れづらいです。(月齢が上がって肌が強くなった可能性もありますけど)

    どうもありがとうございます(^-^)

    • sobo より:

      セラミド入ってる入ってないで全然保湿違いますので買うときは参考にしてください。

  9. とんとん より:

    生後五か月の子供います。
    乳児湿疹なのかアトピーなのか、まだ判断がつきませんが、赤いポツポツと乾燥を繰り返しているので、ロコイドとヒルドイドで様子を見ています。
    ところで、入浴剤でお勧めのものはありますか?お風呂入るとあったまって、赤みが増しちゃうので。、

    • sobo より:

      入浴剤かぁ。ちょっと調べてみますね。お風呂だとぬるま湯にするぐらいしか方法がないですね。。。

  10. とんとん より:

    よく、入浴剤でアトピーが治った!とかいう宣伝広告を見ますが、入浴するだけで治るなんて私はないと思ってます。
    実際、子供に色々試しましたが、効果を感じられたものはありません。
    痒みが少しマシになる、くらいの効果しか得られないというか・・・

  11. 匿名 より:

    こんにちは
    生後1ヶ月の娘がいます。
    娘の乳児湿疹がひどく、病院で処方されたヒルロイドクリームとアズノールを塗ってましたが悪化してるようにしかみえなくて使用を止めてました。ここのブログを読んで、やっぱり肌に合ってなかったんだなと納得いたしました。
    フォーファムを買ってみて塗っているのですが肌につや?が出てきたような感じがします。湿疹自体は前より少なくなっているみたいなので保湿続けて様子を見ていきます

  12. しゅう より:

    こちらのブログに困った時いつも寄せさせて貰っています。夏場はフォーファムを使い、何とかかんとか娘も無事2歳を迎えました。ここ数日で、腕と脚に蚊に刺されたような湿疹が複数、額には、小さな沢山の汗疹のような湿疹が出来、この湿疹が出来る前1週間ほど咳をしていたこともあり、病院に行ってきたところです。soboさん頑張って下さいね。娘がまだ小さい頃何度となく励まされそれからも時折やって来読ませて頂いていました。とても助けられています。乳酸菌も試しました。応援しています!

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