アトピーの尋常ではない冷えの原因はどこからくるのか?
2017/01/06
今日のテーマは冷え。アトピーだと妙に体が冷えたりしませんか?
冷えの原因は内臓の不調とか自律神経の違いとか性別の違いとか栄養不足とか色んな原因がありますが実際のとこ何が原因なの?というお話。
人によっては違うかもしれませんが僕の冷えの原因は間違いなくこれだ!と言い切れる自信はある。
僕の体験談
僕は軽症アトピーからちょっとした些細なことで一夜にして重症のアトピーになって生活が激変しました。世界が変わったといってもいい。
毎日朝起きてお茶碗一杯分の粉をコロコロで掃除して朝起きて汁を付いた服をひっぺがし真っ赤な顔に薬を塗りテカテカになった顔で学校に行く。
それまでなんともなかった食事を食べると痒みを催しお菓子はもちろんのこと普通の食事ですら痒みを催すようになり状態の酷いときにはただのお茶ですら痒みを感じるようになった。
当事はいろいろな変化がいっぺんに起こりしましたが一番困ったのは冷えでした。
今僕はシャツの上にパジャマきて記事書いてるわけなんだけど結構熱い。元々僕は熱がりなので冬でも暖房の中なら半袖一枚でも案外平気だったりします。
ところがアトピーが悪化してから尋常ではない冷えに襲われました。
一番変化が大きかったのがお風呂上りであまりの痒さと寒さでファンヒーターの前に座り込んで薬を塗るのにも1時間かかるありさまでした。これは夏でも冬でも同じだった。
日常生活でも冬は服を3枚着ても寒かったし夏は長袖を着ても寒かった(肌が汚いから寒いとかそういう感じではない)
この異常な冷えはどこからくるんだろう?と流石に両親も夏のお風呂上りにブルブル震えながらファンヒーターの前で薬を塗る姿に危機感を感じたのか漢方を受けにいったら?と薦めてくれた。
当時の漢方のイメージは体の内から改善するというようなイメージだったんだけどこれは今でも変わってませんね。
で3件ほど回ってお薬+体質改善の胡散臭いお茶買わされたり他にもお風呂の入浴剤とかやらしょうが風呂(比較的効果はあった)やら胡散臭い瞑想法とか金と時間だけがとんで一向に治らない。
治らなかったら直らなかったで貴方の体は毒素がたまっているとかなんとか言い出して悪化しているのはめんげんだとか好転反応なのよというのを信じてある日栄養失調でぶっ倒れて病院に運ばれました。
結局3件ほど回ってお金が30万ほど飛んで改善もせずといった感じでそれ以降の僕の思考の基礎というか胡散臭いものは信じない。好転反応は糞という考えを持つに至りました。
ちょっと話題がそれちゃったんだけど冷えの原因というのは漢方に通っていたときは胃腸が悪いとか自律神経が悪いとか飲んでいた薬が悪いとかいわれてたのよね。
で、驚くことにアトピーが治ったら冷えも治った。ようするに僕の場合はアトピーだから冷えになっていたということになる。
アトピーの人の皮膚は水分蒸発量が半端ない
ある日ネットでブログのネタを探していたところ興味深いグラフを見つけた。まぁなんてことはないグラフなんだけど。
ようするにアトピーの人の皮膚は角質水分量が少なくなっていますよーって事なんだけど。
これって裏を返せばそれだけ角質から水分が蒸発しているということになる。
液体の物質が気体に変わるときに一緒に熱を奪うと聞いたことがあったのでもしかしたらそれのせいで冷えてるんじゃ?と思った。
調べてみると汗も同じ原理で体を冷やすということらしい。
でも当事は汗をあまりかかなかった。夏場はめちゃくちゃ汗をかいていた発狂しそうな痒みに襲われていたのでで覚えてるんだけど冬は全然かかなかった。
と思って違うのかなぁと思ってたんだけど冬場は汁がとめどなくあふれてた。もしかしたらそれのせいじゃないかなぁと思ってたら出てきたのがこれ。
びらんというのが皮膚のジュクジュクした部分。TEWLとは皮膚の水分蒸発量の事。このグラフの数値が高ければ高いほど水分が多く蒸発することとなる。
重症のアトピー患者というのはびらんの塊のようなものだからそりゃ冷えるはずだわ。湿疹患者=アトピー患者と考えても4~5倍ぐらいはTEWLが違う。
これを見て僕の異常な冷えは皮膚バリアの異常から来る異常な水分蒸発で冷えていたんだなと思いました。
だって尋常な冷え方じゃなかったから。普通は足先や手の先が冷えるというようなかんじだと思うんだけど僕の場合は体の内側から寒い感じだったから。
もし自分に冷えの自覚があって内臓が原因だとか自律神経が原因だとか言われてもピンっとこない人がいたらこれが原因かもしれません。
冷えは万病の元とよくいいますけどアトピーだからひえになるケースもあるよって事で紹介してみた。
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Comment
学生時代、海外に行くとアトピー治っちゃうよ、って皮膚科の先生に勧められてケアンズに旅行に行ったことがあるんですけど、その道中、機内で管理人さまのようにアトピーが一夜にして重症化した経験があります。(おそらく機内の乾燥が原因)
現地に着いてからというものひどい寒さに襲われ、移動の間中ぶるぶる震えていたのを思い出しましたが、この記事を読んですごい納得がいきました。
季節はあちらで言う秋でしたが、ケアンズはホテルに暖房がなく、まさに寒さとの闘い。もう滞在中は観光どころじゃなく、現地で病院通いという有り様。
アトピー治療のための旅行のはずが、出発前よりも悪化するなんて本当シャレになんないです。現地での治療の甲斐(?)あってか、帰る頃には出発前程度には良くなりました。
これがトラウマで、いまだに海外旅行行けません。
余計な話を長々としてすみませんでした。長年の謎が解けたものでつい…。海外も旅行じゃなくて、長期滞在すると効果があるそうですが、私はまだちょっと勇気が出ません…。
皮膚というのは温度や湿度の影響をダイレクトに受けるんで変化の少ない海外のほうが治りやすいです。日本は四季ありますし皮膚負担が半端ないです。
また。アトピーに一番有効な治療法はお金が許すなら転地療法(引越しを繰りかえしあった土地を見つける)です。
いますんでいるところ悪化因子があるわけだから引越ししたら悪化因子がなくなるというのはありえます。もちろん逆もあるわけですが・・・。
せっかくお返事をいただいたのに、お礼が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした…。
日本にアトピーが多い理由に、四季の変化が関係していたとは確かにうなずけます。
医者が、海外を勧めるわけも納得できました。
転地療法という意味でも、やはり長期滞在でガラッと環境を変える必要があったわけですね。
なかなかお金も思い切りもいる方法ですが、一番手っ取り早く治すには確かに有効な手段だと感じました。
今回も、またひとつ勉強になりました。いつもありがとうございます。