アトピーでかわいそうという同情は要らない！ただほっておいてくれればいい

2015/04/10 2015/05/26

僕が重症のときに一番言われて嫌だった言葉があります。それはアトピーでかわいそうという言葉。

僕は中学2年生のときに重症アトピーになったわけですが治るまでの6年間友達や親戚や近所のおばちゃん。その他見知らぬ大勢から何度この言葉を言われたことか。

今でさえ皮膚の症状が良くなって言われなくなりましたがいまだにこの言葉を聞くと心の中がもやっとします。

同情と言うのはするほうは気持ちいいものなんだけど受け手にとっては非常に不愉快になる行為でもある。

かわいそうという言葉は同情から来る上から目線

僕はアトピーの人にかわいそうだなんていったことは一回もない。かわいそうという言葉は自分より幸せな人間に対してはでてこない言葉。自分の主観で不幸な人に対して出てくる言葉。

アトピーでかわいそうという言葉が出てくる人の心は大抵こうだ。

（私は肌が綺麗だけど）あの子はアトピーで肌が弱いから可哀想だわ。（私はなんでも食べれるけど）あの子はアトピーで限られた物しか食べれない可哀想だわ。

一言で言うと同情なわけだけれどもあの子よりマシ。あの子より幸せというレッテルばりをしているわけ。

アトピー＝かわいそうというレッテルをはって相手を下に見てる。僕はそれが凄い気に食わない。ふざけんじゃねぇよといいたい。

アトピーは辛い病気だし重症になるとまともな社会生活を送れないレベルの重度な病気なわけだけれども辛い＝かわいそうではない。

僕がアトピーでなければこんなブログをやっていなかっただろうしアトピーの人とも関わることが無かっただろうしアトピーでなければ気づかなかったこともいっぱいある。

マイナスの面に隠れがちなだけでプラスになったこともいっぱいあるんだよね。

確かにアトピーでかわいそうと言う人もいるだろう。同情されたい人もいるだろう。そういう人はそれでいいのだ。

しかしアトピーであることで同情なんてされたくないと思っている僕のような人間もいる。

アトピーといってもいろんな人がいる。だからこそアトピー＝かわいそうと思うのは勝手だけど価値観をおしつけるのは絶対にやってはいけない。

同情でアトピーは解決しない

同情するならアトピー治してくれ。いますぐに。それが出来ないなら関わるな。ほっておいてくれ！

というのが8割ぐらいのアトピー患者が持っている心の本音でしょう。そしてアトピーというのは他人が治せるモノではない。つまり解は出ている。

アトピーって人によって原因が違うし仮に分かっていてもどうしようもない事もある。

例えば冬だけアトピーが悪化する人は季節変動による悪化だから冬がない沖縄に行くとけっこーな確率で治るんだけどじゃあ沖縄いけるか？っていったらまず無理でしょう。

アトピーは原因が分かっていても治せない事が多々ある。だからこそ僕は他人のアトピーに関しては無関心です。アトピーの人を見てもアトピーなんだなとしか思わない。

太っているとか痩せているとか背が高いとか背が低いとかそういう大雑把な感じでアトピーも捉えてます。あくまでその人が持っている特徴の一つ。

だから基本的には自分から相談に乗ろうかとかは言わない。でもこれほっといたら自殺するんじゃないか？と思う人の場合は自分から相談に乗ろうかと提案したりする。

これは僕のわがままというかエゴなんだけど生きていればアトピー治る可能性はあるからね。治療が辛いときは休めばいいし頑張れるときだけ頑張ればゆっくりとアトピーは治っていく。

僕は中学生のときにアトピーが重症化して自殺を考えたわけだけど10年間と言う歳月をかけて治した。もちろん重症化したときは治る可能性なんてこれっぽちも浮かばなかったけど。

アトピーは死なない病気と言うイメージがあるけどアトピーで人は死ぬ。社会的にも精神的にも。これほど世間のイメージと本人のイメージでずれている病気はないと思う。

アトピーの相談と言うのは辛い事が多い。僕も人間なので自分と似た境遇の人には同情してしまう事もある。

同情という感情を見つめて自分の中を深く深く探っていくと必ず相手を見下す自分の傲慢な部分を見つけることが出来る。

僕の場合だと相談に乗ってありがとうと感謝されたい。褒められたいと言うどろどろとした承認欲求のようなものがある。

つまり同情と言う感情を伴って相談を受けるのは相手の為を思ってではなく相手の為を思って相談している自分が好きという事なんだよね。

もちろん相談を受けるときは同情だけは持たないように徹底している。だって同情って僕がされて一番嫌だった部分だからね。

同情と言う感情を抱いたとき僕は死にたくなる。自分はどれだけ傲慢なのか？どれだけ偉いのか？そんなことが頭の中でぐるぐると回る。

これは相談に限らずに全部そうだ。同情を伴って相手の為に何かをすると言うのは表面上は相手の為を思ってやっているが実は自分のかっこつけの為である。

同情よりは無関心のほうがよっぽどいい

同情から来るアトピーでかわいそう、なんとか解決してあげたいと言う人は多い。だからクリームをお勧めしたりだとかあそこの病院いいよ。とか言ってくれる。

でもそういう人にうんざりしてるのがアトピー患者。もうそういうの全部自分で試してるからね。そういうの全部試して治らないから悩んでるの。

そういう人ほど断られたときにあなたの為を思ってやっているのにと口にするがそれは全部自分の為。相手を思ってあれこれやっている自分が好きなだけなのだ。

つまり相手を下に見ている。自分の都合のいいペットのようなものだと心の底では思っている。相手はそれを感じ取ります。

相手はペットじゃなくて一人の人間だから。だから僕は同情って糞の塊みたいなもんだと思っている。

僕がアトピーが重症だったころはそういう人がすごい多かったからほっておいてほしいという思いが凄い強かった。

自分の事を誰も気にかけない海外に行ってみたいとも思ったことともあったかなぁ。とにかく一人になりたかった。

だから僕はアトピーの人には無関心を貫いてる。そうすることで全員が救われるわけじゃないけど僕は無関心が一番楽に感じたから。

アトピーの人に助言をするのってタイミングが大事。だからこそ僕は基本は受身で相手から相談が来るのをじっと待つ。

タイミングを無視すると治療の押し付けになってしまうのでそのタイミングがくるまではそっと見守ってあげると言うのがいいんじゃないかと思う。

- アトピーと心

Comment

ななより:

2015年5月17日 11:26 PM

ホホバオイルの記事からたどり着きました。
この記事にとても共感できました。かわいそうにって、難しい言葉ですよね。

アトピーが一時的に激化した時、寒気がくるほどのかゆみと、
顔全体にできたＺの文字のようなみみずばれに悩まされていました。

そんな時に仕事で人と会わなければならなくなり、
どうしても嫌で、代わりに対応してもらえないか上司に相談したんです。
かわいそうにって言われることを覚悟しつつ。

上司からの回答はさっと一言。

「私はあなたの症状が気にならないけど、あなたが気になるなら代わるわ」

ほんとに気が楽になりました。
だいぶ落ち着いた今では、かわいそうって言葉に反応しないで
その気持ちだけを受け取ることもできますが、あの瞬間は無理でした。
私もタイミングよい、押しつけがましくないアドバイスができるようになりたいなと
思ってます。

返信
- sobo より:
  
  2015年5月18日 4:31 AM
  
  アトピーで悩んでいるときほど精神的に余裕がないからアドバイスというのは押し付けがましく感じちゃうんですよね。そういう経験があるから中々難しい問題ですね。
  
  アトピーのことには触れずにそっとフォローしてあげるというのが一番無難かもしれません（難しい・・・）
  
  返信
はるより:

2015年8月18日 12:06 AM

私も無関心が一番楽でした。
みんな大丈夫？とかそれどうしたの？とか今までたくさん言われてきました。その時私はいつも笑顔で「平気平気〜」と受け流していましたが、心では泣いてました。アトピーに共感してくる人もいましたが、この人は私の苦しみなんてわからないんだろうな。表面だけだな。って思ってました。だって私は私と症状が似てる人を見た時その事には何も触れません。ジロジロ見ません。ふつーにします。本当に悩む人は軽々しくその話には触れることなんてできないはずだからです。
私は看護学生で腕、首などは隠すことはできないし、技術練習で肌を見られたり触ったりします。その度に同情されるし、何も言われなくても被害妄想に走ってしまいます。
年を重ねれば重ねるほどストレスも増え、昔よりも気にするようになったということもあり、症状は悪いです。表面上だけ楽しく過ごして誰にも相談できず、劣等感しか感じない毎日を送っています。でも、このブログを読んで同じような考えを持ってる人がいることを知り、少し心の重荷は軽くなった気がします^^
長々と重いコメントすみません。
これからも前向きに治療を頑張っていきます‼︎

返信
通りすがりですより:

2016年1月12日 7:35 PM

なんだかすごくひねくれた考えですね。
誰も自分の方が有利だなんて思ってないですよ。

この間、電車でアトピーらしき若いサラリーマンが
座席にうずくまるように座りながら、体を搔いているのを
見て、心の底からだとかわいそうだと感じました。

勿論、それを口に出すのと、思うのとでは違うと思いますが、
そう感じたのは自分の自然な反応だと思っています。

その思いを上から目線と言い切るあなたは
もう少し考えを改めるべきではないでしょうか。

あなたにかわいそうと言った方達はあなたに心から
同情して言った言葉であり、決してあなたを傷つけようとして
発した言葉ではない事くらいおわかりでしょう。

アトピーの人にしかわからない思惑もあれば、
アトピーではない人がアトピーの人に関して
感じる部分があることも理解してはいかがでしょうか。

返信
- sobo より:
  
  2016年1月12日 11:33 PM
  
  文章のタイトルを声に出して読んでみましょう！
  
  返信
- ひねくれものより:
  
  2016年6月7日 7:45 AM
  
  あんたにはアトピー患者の辛さなんかわかんないよ。
  出先でいきなり知らない人から｢〇〇の病院がいい｣｢サプリメントの〇〇がいい｣って大声で言われる屈辱感。
  
  ブログタイトル通りほっといて！
  
  返信
だいぶよくなってきた。より:

2016年7月20日 5:30 PM

解る…
めっちゃ解る。
そう、たとえ本心で可哀想だど思ったとしても、とにかく何も言わないで放っておいてほしい。。

何も事情を知らないやつが、「ちゃんとクリームつけとる？」とか、「もっとマメに皮膚科に行かなあかんよ」とか「またアトピー出てきたね」とか、アトピーに関する事をしかも人前で普通の声で言う…
怒りと恥ずかしさが急にカーッと込み上げてくる。
「アトピー」という単語を言うのも聞くのも変な気持ちになる。
本当に何年もそれで悩んでる人にしか解らない気持ちやと思う。
やっぱり皆んな同じ気持ちになるよな。。

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