アトピーの菌対策にはミョウバン水がいいらしい！ミョウバン水についてまとめてみたよ！

今日はミョウバン水についてリクエストがあったので書いていきたいなと思います。主にアトピーとミョウバン水の使い方とかね。

ちなみに元リクエストはミョウバン水には抗菌効果があるのでそれに保湿成分を混ぜたらどうか？という質問でしたがやめたほうがいいんじゃないかと思います。

ミョウバンは水に溶けにくいし他にも抗菌効果のあるオイル（ティーツリ等）がありますし何より防腐剤がないと1ヶ月持つかどうかは怪しいです。

化粧品が腐ると様々穴皮膚トラブルが起きるので1～2週間毎に帰るのがベストですが保湿成分を入れると高く付きそうだなぁというのが僕の感想です。

アトピーにおけるミョウバンの役割とは？

ミョウバンが何か？というのは説明が難しくどこのサイトみても事務的な説明しか載ってませんでした。

説明をみて一番しっくり来たのが金属からできる塩ってイメージだったかな。カリウムやアンモニウムが複数重なってできる塩みたいな感じです。

ミョウバンの主な効果は水に溶けると酸性になること。皮膚に繁殖する雑菌と言うのは大抵アルカリ性なので酸性では生きていけません。

なので抗菌作用があるという事です。これについては後々詳しく説明します。

もう一つは制汗作用。汗を抑える効果があります。汗でアトピーが酷くなる人には効果があるでしょう。

これも後々詳しく説明します。触りはこんなもんかな。抗菌作用と制汗作用この二つがアトピーにいい影響を及ぼしているようです。

ミョウバン水の抗菌作用について

アトピーの人の皮膚には黄色ブドウ球菌、カンジタが異常繁殖していることが多々ありこいつらが増えすぎるとアレルギー反応を起こしアトピーを悪化させます。

その為これらが増えすぎているアトピーの人は定期的に殺菌作用や抗菌作用のあるものを使って皮膚を綺麗にしてやるとアトピーが警戒することも多々あります。

ミョウバン水は皮膚を酸性にする。ということで抗菌作用、殺菌作用があると思われるんですがエビデンス（科学的根拠）があるかというとそういう論文が見つけれなかったんですよね・・・。

これは多分ミョウバン水より優れた殺菌効果もしくは抗菌作用のあるものが世の中たくさんあるからではないかなぁと推測できます。

消毒薬テキスト（Y’s Text）

だいぶ前に見つけたサイトなんですがこのサイトの監修にあたっている人が日本における消毒に一番詳しい人らしいです。ここにミョウバン水が乗ってません。

僕がアトピーで皮膚の殺菌、消毒をするならイソジンもしくは酸性水それかハイターを使うといいよと記事に書いたんですが上のリンクには全部乗ってます。

例えばイソジンなら・・・・。

1）ポビドンヨード^{1、2、7、8、12～14、34）}

①特徴

広い抗微生物スペクトルを持ち、生体への刺激性が低く、比較的副作用も少ない優れた生体消毒薬である。手術部位の皮膚や皮膚の創傷部位をはじめ、口腔、腟などの粘膜にも適用が可能で、エイズウイルスやB型肝炎ウイルスにも有効である。皮膚に適用し被膜を形成させた場合、持続的な殺菌効果を発揮するが、比較的短時間のうちに揮発し失活するため、持続効果においてはクロルヘキシジンよりも劣る。この被膜は褐色であり、さまざまな理由によりハイポアルコールを用いて脱色する場合があるが、脱色は化学的な不活性化であるので、この場合には持続効果を期待できない。

試験管内においてはむしろ低濃度（0.1％付近）において速効的な殺菌力を発揮するが、有機物によって大きく不活性化されるため、臨床においては7.5～10％の製剤が繁用されている。繁用されている10％水溶液製剤はあまり速効的ではなく、黄色ブドウ球菌や腸球菌を殺滅するには数分を要するため^35）、塗布後乾燥まで十分に時間を取る必要がある。ポビドンヨードの速効性を示した報告の多くは低濃度における実験であるため、その解釈は慎重に行う必要がある。米国においては低濃度のポビドンヨードを非生体に用いることが認可されているが、高濃度のポビドンヨードを非生体に用いることは適切でないとされている^5）。

②抗微生物スペクトル

グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、真菌、ウイルス、クロストリジウム属など一部の芽胞に有効であるが、バチルス属などの芽胞には無効である。HBVについては低濃度における10分間20℃の接触でチンパンジーへの感染性を不活性化したという報告がある^30）。市販ポビドンヨード液中で、製造設備から混入したBurkholderia cepaciaの菌塊が生存し続けたという報告もある^36）。

ただエビデンスがない＝抗菌作用がないってわけじゃないですし実際にアトピーに効くというコメントも貰ってますので入浴剤とかに使うならありなんじゃないかなーとは思いますね。

酸性のお湯は皮膚に優しいですしそういう用途なら全然ありです。

ただ皮膚に優しいといっても必ず10～30倍で希釈して使ってくださいね。薄めずに使うと皮膚トラブルになる可能性があるのでね。

ミョウバンを抗菌殺菌に使うにはちょっと力不足かなといった感じです。軽いアトピーの人なら入浴剤に使うのはお勧めかな？

ミョウバン水の制汗作用について

http://www.atopy-endo.com/docs/papersaad.htmlより引用

これはアトピーの人の黄色ブドウ球菌の数が普通の人に比べてかなり多いです。

これが増えると痒みが増しアトピーが酷くなるのでこれをいかに抑えるかが鍵になってきます。つまり丁寧なスキンケアです

通常そんなに増える事はないんですが夏になると黄色ブドウ球菌は増える傾向にあって汗を餌にして増えます。

黄色ブドウ球菌が増えるだけならまだいいんですが汗が悪化因子になっている人が多く汗をかくとアトピーが悪化する人が非常に多いです。

なので夏にアトピーが悪化する人はいかにして汗を対策するかと言うのにつきます。

http://www.atopy-endo.com/docs/papersaad.htmlより引用

アトピーでミョウバン使うなら汗を抑えてアトピーの悪化を防ぐのがメインかなーと思います。

ありかないかでいったら当然ありです。ですが先ほどもいったとおり殺菌、抗菌作用は微弱なので使うなら汗を抑える目的で使うのが妥当だと思います。

殺菌なら僕が使っているＣＥＬＡをお勧めしときます。ボトルタイプで持ち歩きができるタイプです。

ミョウバンで汗を抑えて、汗をかいてきたらＣＥＬＡでさっとふく。というのがベストなんじゃないでしょうか。

ミョウバンのデメリット

ミョウバンは皮膚に比較的優しいですが金属なので金属アレルギーの人は避けたほうが無難です。

http://www.jsdacd.org/html/contact_dermatitis_guideline.pdfより引用

具体的に言うとアルミニウムにアレルギーがある人ですね。

昔から使われているので安全性もそれなりですが効果は市販の制汗剤に劣ります。

ただ市販の劣悪な制汗剤は防腐剤等あまり皮膚によろしくない成分が配合されているので差別化はできていると思います。

ミョウバンがアトピーに効くというのは初耳だった物で色々と調べてみましたが上手く使えば効果はありそうです。