アトピー攻略ブログ

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10分で出来る普通のアトピーとステロイド依存の見分け方について

      2017/12/29

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今日のテーマはアトピーとステロイド依存の見分け方について。

普通のアトピーと正確にはステロイド外用剤依存(TSA)はあまりにも皮疹が似すぎているため熟練の脱ステ医でしか見抜くことが出来ません。

脱ステ医というのも中々忙しいようで多くの患者を見るためにこれこれがこうだからあなたは依存だよと教えてはくれません。

TSAの特徴とアトピーとの違いはどういうものなのかまとめてみた。

 

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まずはこちらを読むべし。基礎知識がないとなんのこっちゃってなっちゃうからね。

手首足首に明確に境界線がある

素人でもわかる明確な判断方法です。ステロイドをやめるあるいは依存が進んでTSAが強くなってきてステロイドの外用量が不足するとだんだんと病変が広がっていきます。

それは色んなバリエーションがありますが全身に広がり手の甲や足の甲で止まり手のひら、足の裏は犯されません。

もし今脱ステしているという人がいれば自分の手首、足首を見てください。足首がわかりやすいかな?明確に「綺麗な皮膚」と「アトピーのような皮膚」で分かれて境界線を作っていないでしょうか?

良くなってくるとアトピーのような皮膚ではなくて色素沈着が残って手首を境に日焼けしたような感じになることが多いです。

中々分かりやすい画像がないのですがこれとかこれとかわかりやすいかな?

もちろんこれ以外にもバリエーションはあるのでこれでないなら依存ではないというわけでもない。

 

ステロイドをぬっていなかった部位にも炎症が広がる

僕は当初脱ステを信じていなかったんだけどステロイドを塗っていなかった部位にも広がるというのを脱ステの経験者からよく聞いた。

僕は当時それってステロイドを止めたからそこの部位の痒みでひっかいて炎症が広がったんじゃないのかなと思っていた。

ところが色々調べていくうちに外用している部位とか生易しいレベルじゃなくて体全体に広がるようなものようなことをいうんだそうだ。

広がり方は色々バリエーションがある。一般的なものは顔→体→四肢。体→顔and四肢というのが多いみたい。

ただステロイドを外用している部位にも炎症が広がるというのはTSA以外にもある。病巣感染もそうだし自家感さ性皮膚炎という病気もある。

これ単独ではTSAであるとの判断は出来ないんだけどステロイドを止めた直後に徐々に炎症が広がる。

顔だけに塗っていたのに体や手や足にも広がるというのならその可能性は高い。特に塗っていなかった部位にも広がるというのは特に怪しい。

上にある手首の境界線と組み合わせて見るべし。

 

だんだんと炎症の再燃が早くなりステロイドが徐々に効かなくなっていく感覚がある

TSAというのは虫歯と同じような感じで小さいうちは気づくにくい。TSAが弱いうちはステロイドでコントロールも出来るし量を減らして離脱することも出来る。

自覚症状はある程度重くなってから出てくる。最も人間の感覚というのはあまりあてにならないのは僕がよく知っているのでこれは判断基準には乏しいかも。

これは色々と複雑で悪化因子に晒されて効かなくなってくると感じることもあるしステロイドによる接触性皮膚炎や黄色ブドウ球菌によるステロイド抵抗性というのもある。

大事なことなので2回言うけど人間の体感なんて本当にあてにならないので上のように感じている人は安易に脱ステせずにきちんと標準治療を受けてみて欲しい。

ただしステロイドを連用している場合(毎日塗ってるもしくはそれに近い頻度で塗っている)で炎症の再燃が短くなってきたあるいは上の効かなくなってくると組み合わさるとTSAの可能性がある。

連用というのはTSAを加速度的に進行させるからだ。僕がメール相談を受けた人で依存に陥っていたと思われる人の殆どがステロイド連用をしていた。

手のひら足の裏は綺麗なのに体全身に慢性の炎症がある

アトピー性皮膚炎は膝裏膝内に症状が強い。それをベースにして人によって+α(首や顔、肩が酷い等)がある。肘内、肘裏の炎症が必ずベースにあります。

一方でTSAは手のひら、足の裏は普通の人の皮膚と同じぐらい綺麗なのにそれ以外はほぼ体の全部分に慢性の炎症がある。

TSAはステロイド皮膚症と呼ばれるタイプも含む。これは脱ステしなくても見ればわかる。

標準治療で言うなら成人のアトピー性皮膚炎ですが。アトピーにしては肘内肘裏以外の炎症が強すぎるって事です。

見分ける特徴は脱ステしたときのむくみが最大の特徴。どうしてむくむのかというのは僕にはよく分かりません。

推測をするならステロイドは皮膚を萎縮させる作用がある。ステロイドによる皮膚の萎縮に対抗して皮膚は肥大化する。

そこでステロイドを止めると皮膚の肥大化だけが残るというような感じではないのかなぁと思ってます。

いずれにせよTSAの人が脱ステをしてリバウンドが起きるとぱんぱんに膨らみます。特に通常のアトピー性皮膚炎の悪化では考えられない全体の浮腫み、特に膝のむくみ、手や足のむくみが特徴です。

例えばノブコブさんという方のブログにあるこの写真なのですがこれは「足首」の写真です。パンパンに膨らんで足首の写真にはとても見えない。最初見たとき太ももだと思った。

これもむくみが酷いです。手もこんな感じになります。いずれにせよ脱ステするとパンパンにふくらみその後しぼんで乾燥が強くなっていきます。

 

脱ステしている人は何個かあてはまる点があったんじゃないかなと思います。

 - 脱ステ

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Comment

  1. 音付 より:

    soboさんはリバウンドは経験していないのでしょうか? 経験済みだと思っていました。

    標準治療的にはリバウンドはなくただの悪化だとされています。同じように主張する患者もいます。そういう人はステロイド外用剤でコントロールできる人でリバウンドも起きないようです。そこで患者の間にもステロイドに対する意見の対立や相違が生まれるのでしょう。皆、自分の経験をもとに考えるのでそこから導き出した結論が正しいと考えます。

    しかし、どちらも間違っていない可能性はあると思います。何らかの理由でリバウンドが起きる人と起きない人がいるのではないでしょうか?リバウンドが起きない使い方があるかもしれませんし、ないかもしれません。

    リバウンドがただのアトピーの悪化だとは私にはとても思えません。私は自分のリバウンドの時の皮膚症状の10分の1の状態にでさえステロイド外用剤使用前はなったことがありませんでした。あれがただの原疾患の悪化?なんて考えられません。ですから「ステはリバウンドする派」の主張に基本的には共感しています。

    自分の経験からの意見ですべての人に当てはまらないと思いますが、依存を見分ける方法は10日間ステロイドをやめてみることです。3日間じゃだめです。10日間やめて使用以前より大悪化すれば依存、不変または小悪化なら依存してないと考えます。

  2. 音付 より:

    訂正します。

    >10日間やめて使用以前より大悪化すれば依存、不変または小悪化なら依存してないと考えます。

    小悪化の場合はより判断が難しいと思います。原疾患の悪化と軽いリバウンドの両方の可能性があると思うので。

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