アトピー攻略ブログ

アトピーを完治させたい全ての患者へ。医者に依存せずに考える患者になるために。

甘草に含まれる成分であるグリチルリチンはステロイドと同じ効果があるの?

   

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甘草に含まれるグリチルリチンはステロイドと同じような働きをするらしいのでそういう成分が含まれる薬を使って大丈夫なのか?というような質問を頂きました。

使うとリバウンドを起こすとか腎臓がサボってステロイドを出さなくなるとかいろいろなことを言われていますが・・・。

結論から言うとまぁ大丈夫だろうというのが僕の考えです。情報が錯綜していてどれが本当の情報なのか?というのを調べるのに苦労しました。

ネットでデマを撒き散らすサイトはさっさと潰れるべき。しかも分かってて危険性煽ってるところがえぐい。

 

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グリチルリチンはステロイドと同じ効果がある?

グリチルリチンはステロイドに構造が似ているから働きも同じで免疫を抑制するしネガティブフィードバック(腎臓萎縮)を起こすから危険だというもの。

免疫を抑制するのは嘘ですし腎臓萎縮も嘘です。でも構造が似ているのは本当だしとり過ぎると危険な副作用もあります。

昭和50年代にグリチルリチンを大量に配合した様々な商品が出回り偽アルドステロン症(グリチルリチンの副作用の一つ)を発症した例がでました。

グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて

そのためグリチルリチンに関しては偽アルドステロン症を発症しないように化粧品なら○g以下だとか医薬外品なら○gまでだとか厳しい制限がかけられています。

だから普通に使っている分には重大な副作用は起こりにくいです。ただしグリチルリチンが合わない人は結構いるようで肌トラブルの原因になったりはするようです。

その為配合比率を更に低くして肌トラブルが起きないようにしているらしい。それでも起きるのがカブレですけどね。

確か7%ぐらいの人が合わないらしい。残念ながらソースはない。

尿素なんかも肌トラブルを起こすので全然配合されてませんよね。あれと似たような感じだと思ってもらえれば。

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グリチルリチンは鉱質コルチコイドであるアルドステロンと構造が似ている

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http://kafunshotaisaku.blogspot.jp/2014/03/blog-post_26.htmlより引用

鉱質コルチコイド=ステロイドです。その為グリチルリチンはステロイドと同じような働きをするというのは確かに筋が通っているように見える。

実はステロイドには糖質コルチコイド(ステロイドで使われるのはこっち)と鉱質コルチコイドの二つの種類がある。

グリチルリンの構造が似ているのは鉱質コルチコイドであって糖質コルチコイドではないということ。

非常に重要なんだけど糖質コルチコイドが主にステロイドの塗り薬だったり飲み薬に使われるほう。こっちが炎症を抑えたり免疫を担っているステロイドホルモンなわけ。

だからグリチルコリンをとり過ぎても免疫の抑制は起こらないしネガティブフィードバック(腎臓萎縮)もない。

ただし副作用は当然あって鉱質コルチコイドの主な働きはナトリウムとカリウムの調整をしている。これはこれで凄い大切な機能。

鉱質コルチコイドであるアルドステロンの濃度が高くなるとアルドステロン症と呼ばれる病気になる。主な症状は気だるさや脱力感等、様々な症状が起きる。

グリチルリチンを外部から摂取すると偽アルドステロン症と呼ばれる病気になる。これはグリチルリチンがアルドステロンと同じような働きをするため。

だからアルドステロン症のような症状が出るんだけどアルドステロンの数値は普通。

でも症状は同じように見えるから偽アルドステロン症と呼ぶんだって。これは僕も知らなかった。

ちなみにグリチルリチンをとり過ぎてもアルドステロンの数値は通常なので摂取をやめれば普通に戻るんだそうで。

まとめ

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登録販売者試験対策必修ポイント450より引用

アトピーで炎症を鎮める塗り薬は種類に分けると3種類しかありません。内服も含めると6種類ですが個々では塗り薬のみに触れたいと思います。

ステロイドは皆さんご存知の塗り薬です。人工的に作られたステロイドホルモンで抗炎症作用が非常に高い。

普通に使う場合の副作用は皮膚の萎縮、免疫の低下です。誤った使い方をすると酒さ用皮膚炎を起こしたり感染症が酷くなったりします。

特に皮膚の萎縮はリバウンドの引き金にもなっていて深刻な問題です。日本の医者は全然気にしませんけどね。

NSAIDSは非ステロイドです。抗炎症作用はステロイドの5郡(week)ぐらいといわれています。

ロコイドやキンタベート等の一般的に効果が弱いといわれているステロイドは4郡( mild)に当たります。

ステロイドに比べて抗炎症作用↓で目立った副作用もないですが接触性皮膚炎(カブレ)を起こすリスクはステロイドより高いです。

最後に生薬由来、つまり天然の抗炎症成分を持つのがグリチルリチン酸です。こちらの主な副作用は摂取しすぎると偽アルドステロン症、ミオバチーなどがあります。

摂取しすぎなければまず起こらないので実際のリスクは接触性皮膚炎(カブレ)ぐらいかな。

どれを選ぶかは難しいですが自分にあったものを選べばいいと思います。非ステロイドだから安全でステロイドだから安全という選び方は危険です。

どんな薬にもリスクはあるのでしっかり理解して使いましょう。

 - 漢方薬, 非ステロイド外用薬(NSAIDsも含む)

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