アトピーでヒルドイドを使っている人はヒルドイドと同じ主成分を使ったビーソフテンもお勧め!
2016/12/01
今ヒルドイド使っているという人は是非ビーソフテン使ってみてください!
ヒルドイドってなんやねんという人はこちらをどうぞ。
アトピーで悩んでいる人は是非ヒルドイドを使ってみて!ヒルドイドの使い方や効果と副作用についてまとめてみた!
ヒルドイドは先発医薬品でビーソフテンはヒルドイドの後発医薬品(ジェネリック)です。
ジェネリックのメリットはなんといっても安い!デメリットは添加物が微妙に違う。製品毎にばらつきがあるということ。
実際保湿剤って体全体に塗るし安いほうが助かる。何より比較実験でヒルドイドとそんなに差がないというのが証明されている(ここ重要)
このビーソフテンなんですが保湿剤と侮るなかれ。実は使い方がかなり難しい薬だったりする。
普通の乾燥肌に塗る分には全く問題ないんだけどアトピー患者が適当に使うとアトピーが悪化したりする。
医者がそこんとこの説明をサボってたりするからヒルドイドを使っていて悪化するという人が後を絶たない。
このの記事を読んで是非使い方をマスターしていってください。
目次
ビーソフテンってどんな薬?
ビーソフテンはヘパリン類似物質が主成分のお薬です。他の添加物は後で詳しく書きます。ヘパリン類似物質というのは名前のまんまヘパリンに似ている物質だからヘパリン類似物質と呼ばれています。
じゃーヘパリンってなんやねんって話なんだけどヘパリンは人間の臓器で作られるムコ多糖類の仲間で保湿成分の一種です。
そこから全身に送られ間接の動きをスムーズにしたり眼球の動きをサポートしたりといった働きをしている人体に必須の保湿成分です。
ムコ多糖類というのは保湿成分の一つです。一番有名なのがヒアルロン酸かな?他にも有名どころとしてコンドロイチン、グルコサミン、フコダインがいます。
ようするにヘパリンというのはこいつらの仲間の保湿成分です。
保湿成分は主な働きによって3種類に分けられます。保湿成分によっては複数の役割を担っているものもあるので参考程度に)
水分を抱きかかえるクッションの部分と結合し水分を外に逃がさない(尿素、アミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン等)
肌に浸透し肌の水分と結合し水分量を増やし閉じ込める保湿成分(セラミド、コレステロール、レシチン、ムコ多糖類等)
肌表面に膜をして水分を逃さないようにする保湿成分(スクワラン、ミネラルオイル、ホホバオイル、ワセリン等のオイル)
この3つを美味く配合して世の中に出でいるのが化粧品とか保湿剤とかそういうものです。当然の事ながら配合されている成分によって働きが違ってきます。
ビーソフテンはヘパリン類似物質を配合した保湿剤なのでアトピーで期待される役割は水分を閉じ込める(保湿作用)役割があり他には血行促進、抗炎症作用となっています。
更に細かく言うと皮膚に水分を補給する、傷の修復、高い保湿力、血行促進作用、血液凝固を防ぐ、鬱血を改善する、傷の治りを早めるです。
そのためアトピーだけではなく皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕、ケロイドの治療や予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患。
血栓性静脈炎、様々な外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎に使われています。
ビーソフテンの軽い説明はこんなとこ。ぶっちゃけここはどうでもいい部分
ここからビーソフテンについて含まれている主な成分についての解説を書いていきます。
ビーソフテンクリーム
http://www.mochida.co.jp/dis/figure/fig_bsf-d-h.htmlより引用
ビーソフテンクリームがヒルドイドでいうところのヒルドイドクリームに当たります。
1g中に含まれるヘパリン類似物質(ヒルドイドの主成分)= 3mg(0.3%)添加物はセタノール、ワセリン、流動パラフィン
ミリスチン酸イソプロピル(油剤、エモリエント剤)、ステアリン酸マクロゴール(合成界面活性剤、乳化剤)
パラオキシ安息香酸ブチル(防腐剤)、パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)、プロピレングリコール(保湿剤、溶剤、粘度低下剤)、D-ソルビトール
ヒルドイドクリームとの違いはアレルギー反応を起こしやすいラノリンが省いてあり皮膚刺激になりやすいアルコールがだいぶ減ってます。
ヒルドイドクリームの発売は50年以上前なのでヒルドイドクリーム使うのならビーソフテンクリーム使ったほうがいいです。
さすがに50年も違うと薬に使われる成分もいいものが使われてます。ジェネリックのメリットの一つですね。
ビーソフテンローション
http://www.nichiiko.co.jp/medicine/seihin_sheet.php?id=59050より引用
ビーソフテンローションがヒルドイドでいうところのヒルドイドローションに当たります。
1g中に含まれるヘパリン類似物質(ヒルドイドの主成分)= 3mg(0.3%)添加物はカルボキシビニルポリマー(合成ポリマー、乳化安定剤)
ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(合成界面活性剤、乳化剤)
1, 3-ブチレングリコール(保湿剤、溶剤、粘度低下剤)、グリセリン(保湿剤)、トリエタノールアミン(アルカリ剤、pH調整剤)
パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)、パラオキシ安息香酸プロピル(防腐剤)
ヒルドイドローションとの違いはスクワラン、ラノリンを抜いていることです。
ラノリンやスクワランは少なからずアレルギー反応を起こす人がいるので安全になったと捉えることが出来ますが保湿性はややおちるかなーと言った印象。
ビーソフテン油性クリーム
http://www.nichiiko.co.jp/medicine/seihin_sheet.php?id=61660より引用
非常に紛らわしいですがビーソフテン油性クリーム=ヒルドイドソフト軟膏です。どうしてこんなややこしい名前つけたんだ・・・。ビーソフテン軟膏でいいじゃないか。
1g中に含まれるヘパリン類似物質(ヒルドイドの主成分)= 3mg(0.3%)添加物は濃グリセリン(保湿剤)、スクワラン(保湿剤)、軽質流動パラフィン
セレシン、白色ワセリン、グリセリン脂肪酸エステル(合成界面活性剤、乳化剤)ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)
エデト酸ナトリウム水和物(キレート剤、殺菌防腐剤)、パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)、パラオキシ安息香酸プロピル(防腐剤)
ヒルドイドソフトとの違いはサラシミツロウが入っているかどうかと配合のあれこれがいじられている点です。
グリセリンINミツロウOUTなのでアレルギーをおこしにくく安全性があがってます。他の成分はあんまり変わらない。
ワセリン等の鉱物系の保湿剤の比率が少なくなっているせいかヒルドイドソフト軟膏に比べて使用感がしっとりしています。
そこらへんが物足りないという人もいるしさっぱりしていいという人もいるので一度使ってみて判断したほうがいいかも。
僕はさっぱりしていていいと思います。僕は夏にヒルドイド使うとあの微妙なべたつきが嫌なので大当たりでした。
ビーソフテン油性クリームに含まれる界面活性剤について
以前は知識がなくてわからなかったんだけどビーソフテン油性クリームに含まれているのはグリセリン脂肪酸エステルだ。
合成界面活性剤=皮膚に良くないというイメージがあるけどクリームに使われる合成界面活性剤は皮膚の浸透を目的としていて油汚れを落とすものとはまた別。
だから洗浄を目的とした合成界面活性剤と比べて毒性は相当少ない。
中には毒性というか肌に刺激になりやすいものもあるけどね。別に合成界面活性剤すべてが悪いわけじゃないんだ。
そして何より安全だといえるの根拠はグリセリン脂肪酸エステルって人体にあるもんだからね。皮脂の成分なんだよ。これ。どこが危険やねん(笑)
WIKIにも皮脂(ひし、英: Sebum)は、皮脂腺から分泌される脂肪などを含むエマルション様の液体である。成分はグリセリン脂肪酸エステルである。って書いてあるしね。
ちなみに皮膚に付ける場合と口から摂取する場合はアレルギー反応を起こすルートがまた別なので口から摂取する分には安全とは言い切れない。
ヒルドイドとビーソフテンの値段の違い
- ヒルドイドは1g26円。ビーソフテンは1g10.8円です。前見たときはもうちょっと安かったんですが保湿剤というのはけちると効果が薄くなる(ここ重要)なんで値段の違いというのは大きいです。僕が住んでいる兵庫県では県か市の条例かわからないんですが一回の診察で処方できる保湿剤の量が300gまでらしい。保湿剤だけで300gじゃなくてステロイド+プロトピック+保湿剤で合計300g迄だったかな?それを超えると医者のほうに注意が行くからだめなんだそうで。限度いっぱいの300gで計算するとヒルドイドは26×300=7800円です。ビーソフテンは病院でしか処方されずにアトピーに保険が利くので3割負担で2340円ですそれに比べてビーソフテンは1g10.8円です。10.8×300=3240円。ここから保険で3割負担で972円となります。端数は切捨てだったかな・・・?その場合970円になります。僕の場合だと一回で保湿剤だけで200gステロイド+プロトピックで100gもらうので(限度いっぱい)1000円前後は違ってくることになります。年換算だと1万円前後になるのでこの値段の違いというのはやはり大きいです。
ビーソフテンを使う上での注意点
出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕。
(2) 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
仕様書まんまコピペ。つまり出血のある部分に使用してはいけない。
妊婦、産婦、授乳に関しての安全性は確立されていない。動物実験やらなんやらで奇形の報告がされている場合は乗っていると思うので大丈夫なんじゃないだろうか。
ネットで調べると割と普通に処方されているみたいだ。そこらへんは医者のほうが詳しいと思うから心配なら医者に相談で。
潰瘍(びらんがもっと酷くなって皮膚がえぐれた状態)、びらん面(ジュクジュクしている部分)へ塗ってはいけない。
アトピー患者が使う上での注意点
上に書いてあるとおりびらんには塗ってはいけない。というのは当たり前ですがビーソフテンはあくまで保湿剤であり抗炎症作用もあると書いてありますが実際のところ抗炎症作用は殆どない。
抗炎症作用があると思ってアトピーで真っ赤になっている部分や皮膚がガサガサになっている部分に塗ると悪化することが多い。
これはなんでかというと皮膚が炎症を起こしている部位は様々な皮膚の炎症を起こす細胞が集まって血管が拡張している。そこに血管を拡張させるヒルドイドを塗ると炎症が悪化するためだと思う。
こういうときは血管収縮作用があるステロイドを塗るのが正しい薬の使い分けです。
抗炎症作用というよりは血管を拡張し冷えを改善して炎症が治るのを早めるといったイメージに近い。
次に粉が大量に吹いている部分にも塗ってはいけない。これは「乾燥」ではなく「炎症」だから。
多くのアトピー患者が粉を吹いている状態=乾燥だと思っているがこれは皮膚の観点から見ると「炎症」を起こしている状態になる。
この不幸な勘違いで多くのアトピー患者がビーソフテンを使うと悪化したり乾燥したりすると思ってしまう。軽微な炎症ならビーソフテンでもOKだ。
といっても乾燥と炎症の違いなんて知らなかったと言う人が殆どだと思うので画像で大雑把な判断基準を乗せてみる。
http://ameblo.jp/hifukayumi/より引用
こういう皮膚にぱっとみで赤みがあり触るまでもなくごわごわの皮膚をしているというのが分かる場合は乾燥ではなく炎症です。絶対にステロイドが必要で保湿剤では治らない。
とにかくビーソフテンは赤み、ごわごわしているところに塗ってはいけない。必ずと言っていいほど悪化する傾向にあります。
http://atopycure1.blog.fc2.com/より引用
じゃあこれならどうか?というとこれも若干赤みがあるのでこれも炎症です。乾燥ではありません。僕ならステロイド塗ります。
ビーソフテンだと塗っていいか微妙なラインですが市販の保湿剤はビーソフテンと違い抗炎症作用のある成分が含まれているので市販の薬だとこれぐらいなら塗って治る事が多いです。
http://atopycure1.blog.fc2.com/より引用
上の画像より皮膚の赤みが減りマシになったように見えますがこれも乾燥ではなく炎症です。むしろ上より酷い。
皮膚の表面にでこぼこがみえるでしょう?これは皮膚の下に炎症が起きている状態なのでステロイドを塗ってあげないと駄目。
これを乾燥だーと勘違いして保湿剤塗ると炎症が抑えきれず保湿剤を塗ってアトピーが悪化したように見えます。実際は炎症が再燃しただけなんだけど。
http://atopycure1.blog.fc2.com/より引用
これが乾燥です。というとはぁ!?全然乾燥してねーじゃん!ってなるかもしれないんだけど健康な人の乾燥はこれ。これに保湿を徹底してあげるともっと皮膚のキメが細かくなっていきます。
写真の左下とか多少粉ふいてるけどこれぐらいのい炎症ならまぁ許容範囲かな。
これでも皮膚が乾燥しているか炎症しているかわかんないよ!という人は皮膚に1粒水滴をたらしてしみこんだら「炎症」弾いたら乾燥だと思ってくれればいい。
また保湿剤を塗った後皮膚を触ってみてザラザラしてるようなら炎症です。
確実に判断する方法はプロトピックか尿素入りのクリームを塗ってほてりや刺激感があればそれは間違いなく炎症なのでそういうときは素直に抗炎症作用のあるステロイド等を使ってください。
乾燥肌とアトピーの違いがわからない人はかなり多い。そういう人は下の記事を読んで乾燥肌による痒みなのかかアトピーによる痒みなのかを判別する必要がある。
当たり前だけどヒルドイドは保湿剤なので乾燥肌による痒みにはめちゃくちゃ効きます。
ビーソフテンが合わなくて赤みや痒みが出た
ビーソフテンは非常に良い薬ではあるんだけど主成分のヘパリン類似物質が致命的にアトピー治療に向いていないです。
特に顔は皮膚の薄い部分で毛細血管が豊富にあるのでそこにヒルドイドを塗ると血流が良くなって赤みや痒みといったトラブルがでやすい。
まず試すべきはビーソフテンクリームやビーソフテンローションを使っている人はビーソフテン油性クリームに変えてみてください。
ビーソフテン油性クリームがビーソフテンの中で一難刺激の少ない成分が入ってます。
それでも合わないならステロイドかプロトピックを2~3日塗ってあげて保湿すると大抵は解決する。
それでもビーソフテンが合わない人主成分に反応しているので諦めよう。そういう人は大抵尿素入りの保湿剤も合わないので使えるのは実質ワセリンだけという事になる。
ワセリンは安全性はピカイチなんだけど保湿効果が殆どないのでクリームを使えるぐらいにいい状態であれば別の薬を探したほうが良い。
保湿剤の選び方は色々あるんだけどアトピーで使う場合はセラミド入りのものは保険適用されている薬(ヒルドイド、尿素クリーム)より優れてます。
アトピー性皮膚炎においては角質細胞間脂質の減少にともない水分保持機能が低下し, バリアー機能が損傷されている。8%合成疑似セラミドクリームは天然セラミド2の類縁体を含有し, 角質細胞間脂質の減少した皮膚に外用することにより, 角層の乾燥, 落屑やバリアー機能を改善することが期待される。今回我々はアトピー性皮膚炎患者の乾燥皮膚に対し本クリームを外用し, その臨床症状と水分保持能, 経皮水分喪失量(transepidermal water loss: TEWL)が改善するかどうかをヘパリン類似物質含有軟膏と比較検討した。調査対象はアトピー性皮膚炎患者29例で, 前腕皮膚の外用により, 皮膚所見·角層機能を含む総合効果判定において86%で有用性を認めた。TEWLについては外用前値と有意差を認めなかったが, 角層内水分量(コンダクタンス)は外用前値と有意差をもって増加した。ヘパリン類似物質含有軟膏との比較ではTEWLとコンダクタンスともに有意差を認めなかったが, 皮膚所見を含む有用性においては合成疑似セラミドクリームが有意に有用であった。副作用は局所の発赤が1例に認められたが外用中止とともに改善した。以上より8%合成疑似セラミドクリームは, アトピー性皮膚炎の乾燥皮膚に対し有用性の高い外用剤と考えられた。
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004474576より引用
この8%合成擬似セラミドクリームと言うのが花王のキュレルなんだけれどもこれがヒルドイドのジェネリックであるビーソフテンより優れていると言うデータがある。
ヒルドイドより優れているのは合成擬似セラミド含有と言うところが大きいです。僕が保湿剤を選ぶときのポイントの一つにセラミドが入っているか?というのは絶対に調べます。
セラミドとはなんぞや?
セラミドは皮膚にある細胞間脂質と呼ばれる部分の50%を占める成分。こいつが皮膚に少なくなると水分が保持できなくなり皮膚がカラカラの砂漠みたいになりアトピーが悪化します。
細胞間脂質はセラミドで代表される脂質で、角質層の細胞と細胞の間に存在します。 脂質、つまり油ではありますが、 新陳代謝の過程で生じるもので、皮脂とは別のものです。 細胞間脂質は、細胞をレンガブロックに例えると、 そのレンガブロックを固定するセメントのような役目をしています。 この細胞間脂質が、細胞と細胞が剥がれないようにしていることにより、 角質層は健全な層構造を形成し、水分の蒸発が防がれているわけです。 また、この細胞間脂質は、それ自体が保湿成分としての機能を持っています。 細胞間脂質は、構造的に水に馴染む部分と油に馴染む部分の両方を持っていて、 水に馴染む部分が水分をつなぎとめて逃がさないようにしています。http://www.moltolice.co.jp/page050.htmlより引用
http://www.tvert.jp/fs/tvert/c/sale1より引用
このセラミドなんだけどアトピー患者の皮膚にはセラミドが圧倒的に足りていないという事が分かっている。
セラミドは皮膚の水分を保持する成分なんだけど健康な皮膚でしか作ることが出来ないので炎症のある皮膚ではセラミドが作れなくなって不足しちゃうんだよね。
上の画像のような感じでセラミド1,3,6が不足しやすい。これらを補ってあげるとアトピーの場合は皮膚に潤いが戻ってくる。
ちなみにセラミド1入りのクリームは超高価で50gで1万円とかするので庶民はセラミド3、6アタリを補ってあげると皮膚が潤う。
ちなみに遺伝的にセラミドを上手く作れないアトピー患者が3割もいる。僕は3割に入っちゃってセラミドが上手く作れないのでお肌がカサカサ。
フィラグリンというセラミドの元となる成分があるんだけどこれが上手く作れない人が3割いるって事です。
見分け方は結構簡単で手のひらを見ればわかる。セラミドが作れない人は普通の人と手相が違ってしわが多いことが分かっている。
http://openi.nlm.nih.gov/detailedresult.php?img=2883069_bjd0161-0884-f2&req=4より引用
パターン1~3のいずれかにあてはまるとセラミドを上手く作れない可能性あり。
ちなみに僕は左手はパターン3で右手はパターン2です。生まれつきアトピーの人はこういう遺伝的要素が強いからセラミドを積極的に補ってあげるといい。
またアトピーで皮膚に炎症があるとフィラグリンが不足することもわかっていてそれがセラミドの不足にも繋がっている。
こっちはアトピーが治れば元通りになるんだけど治るまでは外部からセラミド入りのクリームで保湿してあげるとかなり乾燥が緩和される。
上のような画像の感じでフィラグリン(セラミド)がスカスカになってるわけ。
その為セラミドやフィラグリンの入った保湿剤が必要になってくるわけだが今のところ保険適用でそれが配合されている保湿剤はない。
だから保険適用されていない薬を選ぶ際はセラミド入りのものを選ぶというのが大事でそれは花王のキュレルの擬似合成セラミドでもヒルドイド以上に効果が高い事が証明してる。
花王のキュレルを使ってもらってもいいんだけど僕は擬似合成セラミドの3倍の保湿力を誇るヒト型セラミド入りの保湿剤をお勧めしておきます。
擬似合成セラミドはセラミドじゃなくてセラミドによく似せた物なんだけどヒト型セラミドはヒトのセラミドと成分が同じなのでその分保湿力が高いです。
グラフで見たほうが分かりやすいかな。合成セラミド=合成擬似セラミドと同じような物です。
3倍の名は伊達ではなくちょっとした粉吹きぐらいの乾燥ならさっと塗れば治ります。
ヒト型セラミドが入っている保湿剤は色々あるんですがシュセラ モイストゲルという保湿剤がお勧めです。
お勧めする理由として初回のみ1990円でトライアルセット並の値段で安い事。もちろん送料無料。
そしてもう一つはトライアルセット並の値段なのに50gの大容量で買える点。この点を猛プッシュしておきます。
定期コース限定で1990円って書いてあるんだけど別に2回目買えと強制されるような事はなく合わなきゃ1回目から解約できます。
クリームのトライアルセットってごちゃごちゃいらんもん付いてくるし僕は余り好きではない。
肝心のクリームは5gとか10gとかで保湿クリームの良さとか分からんまま終わるしね。
保湿剤の違いが実感できるのは大体1週間ぐらい使うあたり。ここらへんから肌の調子の違いがわかってきます。1日や2日じゃ使用感のみで終わっちゃう。
成分は公式HPに書いていないのであげておく。成分は以下を参照の事。
箱がぼこぼこしてるのは開けるの失敗したから・・・。湿疹等に使わないようにって書いてありますがこれ大抵どんなクリームにも書いてあるのでこれはスルー。
箱の中身はこんな感じです。ヘラついてますけど僕はガッツリ使うのでいらないです。
ただちょびっと取ってつける人はヘラが必要です。このクリームガッツリ取る分には問題ないんだけどちょびっと取るのには取りにくいのでヘラ使ったほうがいいです。
クリームはヒルドイドやビーソフテンのようにどろっとしてなくさらっとしてる感じですぐ肌になじみます。
結構伸びるのでこれぐらいの量で肘の裏側ぐらいは塗れる感じ。
匂いなんだけどアルコールと何かを混ぜたような独特な匂いがします。これは成分の上位に来てるBGの影響です。
染みるとかはなかったかな。一応お風呂入ってるときに染みた部分に塗ってみましたが大丈夫でした。
肌に悪い成分は入っていないけどBGが多少刺激性のある成分なのでそれで合わない人はいるかもしれない。
アトピーでセラミド入りの保湿剤を使った事がないって人はせっかく優れた保湿成分なのにちょっともったいないなと思ったので紹介してみた。
ヒルドイドじゃ保湿が物足りない!ヒルドイドが合わないって人はセラミドの保湿剤のお試しとしてシュセラ モイストゲルを試してみるといい。
肌に悪い成分は入っていないけどBGが多少刺激性のある成分なのでそれで合わない人はいるかもしれない。
ビーソフテンの使用方法や薬効について
使用方法
一日1回塗るより2回塗るほうが効果が高いという報告があります。そして量を少なくすると効果も少なくなるもある。
つまりアトピーに限らず保湿の効果を最大限発揮させる塗り方は1日2回。たっぷりと塗るって事です。普通に考えて当たり前ですが。
ビーソフテンを塗ると乾燥するというのをたまにみかけますが薬の使い方が意外と難しいので適切な使い方をしていない場合は乾燥ではなく炎症が酷くなるというのはありえない話ではないかなぁとおもいます。
例:皮膚がガサガサのところを患者さん自身が「乾燥」だと思って塗ったら余計に「乾燥」してしまった等。実際「」内は乾燥ではなく炎症というオチ。
ヒルドイドとビーソフテンの保湿力比較
ビーソフテン油性クリーム0. 3%及び標準製剤を、健康成人男子の左右前腕屈側部にそれぞれ50 μ L単回塗布(半径2cm)し、塗布部位の皮表角層水分含有量(以下、水分量)を経時的に測定した。
薬物塗布前後における水分量の変化量-時間曲線下面積(AUC)を評価項目とし、90%信頼区間法にて統計解析を 行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
http://www.mochida.co.jp/dis/txt/pdf/bsf-o_3.pdfより引用
標準製剤=ヒルドイドソフト軟膏のことだと思います。つまりヒルドイドソフト軟膏とビーソフテン油性クリームの保湿力はほぼ差がないということになります。
ただし作られている工場によって微妙な差がでるというのはありえる(ここらへんがジェネリックの品質の差)
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Comment
はじめまして。
いつも勉強させていただいております。
ビーソフテンのことで質問がございます。
私は毎日顔から全身にビーソフテンを使っています。
医師からはビーソフテンは毎日石鹸でしっかり落とさないとだめ、と言われているのですが、
石鹸を使わない入浴法(タモリ式?)では落ちないのでしょうか。
石鹸を使うと肌がガサガサしてしまうので、、
できれば3日に一回くらいがいいなぁと思ってます。
石鹸は固形を使っています。
よろしくお願いします。
こんにちは~。ようするに医者からはしっかりと洗い落とさないといけないと言われているけど洗顔するとお肌がガサガサになっちゃうから嫌って事ですね?
一つは薄く薄く塗る事。これでだいぶ落ちやすくなります。保湿剤は塗る量もそれなりに大事ですが多少少なくてもある程度の保湿力が期待できます。
もう一つは3日に1回を試してみる事です。医者の言うとおりに洗顔したら肌がガサガサになってしまう。じゃあ3日に1回にしてみようと言うのは間違いじゃありません。
こういうのは全部試行錯誤です。3日にして肌が良くなれば良し。悪化すれば別の方法を探すだけです。医者の言う事が全て正しいわけじゃないですよ。
ネットから流れ着きました。
薬剤師の友人に聞きましたが、ヒルドイドソフトとビーソフテン軟膏の違いで
サラシミツロウってのがありましたけど、乳化安定剤で、
これが入ってないと安定性が落ちるらしいですよ
品質は安かろう悪かろうかもしれませんね、、、
ミツロウはアレルギーを起こす可能性があるのでそこらへん考慮して抜いてあるのかもしれません。抜くとコスト落ちますし。
安定性が悪いのは確かでヒルドイドなんかはどのステロイドでも混ぜれますがビーソフテンは一部のステロイドとしか混ぜれないとかそういう違いもあります。
物凄い横レスになるのですが、蜜蝋にアレルギー出ない人は、保湿剤として蜜蝋クリーム自作も良いですよ。
蜜蝋と不乾性の植物油(ホホバとかオリーブオイルとか)を1:4くらいの割合で湯煎かレンジで軽くチンして混ぜながら冷ますだけです。
私の場合、ワセリンですら数時間も保たずにサラサラパラパラしてたのが、蜜蝋クリームだとしっとり吸着する感じで保湿効果の持続時間が今までで最大でした。
蜜蝋には殺菌抗菌作用もあるそうで、アトピー肌に良さそうに思います。
はじめまして。
昨年末から蕁麻疹が出て、色々調べて辿り着きました。
こちらで得た情報のお陰で現在は収まってきてかさぶたになってきています。
実体験に論文のデータを併せてのわかりやすい解説で、何を選んだら良いかとても参考になりました。
本日薬局で、こちらで得た知識を基に明色化粧品のセラコラパーフェクトゲルを買ってみました。
http://www.meishoku.co.jp/sp/catalogue/?series=ceracolla&item=6
定価1080円、薬局で756円で手に入りました。
しばらくこれとDHCのセラミドのサプリメントで鳥肌対策してみます。
お財布に余裕が出てきたらおすすめの蒟蒻セラミドのサプリメントを買おうと思います。
ここまで回復できたのはsoboさんが分かりやすく有益な情報をまとめてくださったからです。
これからもよろしくお願いいたします。
ビーソフテンクリーム(ヘパリン類似物質油性クリーム)の肌に対する水分保持の持続時間はどのくらいなのでしょうか?大雑把でいいので教えてくれるとありがたいです。