アトピー攻略ブログ

アトピーを完治させたい全ての患者へ。医者に依存せずに考える患者になるために。

ワセリンのメリットとデメリットについて

      2015/02/26

2014y11m08d_153414191

今日はワセリンのメリット、デメリットについて書いていこうかなと思います。

本当はワセリンの記事を書くときに見つけれればよかったんだけど最近見つけたから書くのが遅くなっちゃった。

 

Sponsored Link

 

ワセリンの保湿効果は低い

2015y01m03d_171308839

 

http://www.maruho.co.jp/medical/academic/infostore/rvcck40000000649-att/vol12_05.pdfより引用

 

 

 

 

まずデメリットから。世間一般ではワセリン=保湿剤みたいなイメージで浸透していて僕のところにも保湿剤に分類してるんだけど本当は保湿剤じゃない。

だって保湿成分はいってないんだもん。どっちかっつーと皮膚保護剤みたいな感じ。

このワセリンをベースにして保湿成分を入れたものが「保湿剤」。ヘパリン類似物質の薬のヒルドイドや尿素のケラチナミンにもワセリンをベースに保湿成分が加えられてる。

だから保湿成分が入っていないワセリンはどーしても保湿効果が低くなってしまう。これは仕方ない。これは上のグラフの通り。

じゃあワセリンは全然役に立たないのかというとそういうわけじゃないんだよね。

 

Sponsored Link

皮膚への刺激が少ない

これが最大のメリット。よくワセリンはベタベタするから嫌だという人がいるんだけどそういう人は皮膚の状態がいいのでクリームタイプの保湿成分が入っているほうを使ったほうがいいと思う。

ワセリンがべたついて使用感が嫌というのは自前の皮脂を出せているのである程度アトピーが良くなっている証拠。

アトピーが酷い人はクリームタイプがしみるから、あるいは赤くなるから無理という理由でワセリンを使ってみるとワセリンがしっくりくる人もいる。

ワセリンのベタベタがきにならないという人は大抵皮脂が不足している人。

普通の人には信じられないと思うんだけど酷いアトピーの人がワセリンを塗ると塗りこまなくても一瞬で皮膚の中に解けるような感じになる。

ワセリンが一番有効に使えるのは重症アトピーにありがちな動かすときに皮膚が乾燥して動かすと突っ張って痛すぎて膝内や肘裏を曲げれないという人。

そういうときにクリームタイプのものを塗ると尿素の有無にかかわらず大抵塗った後に痒くなったり赤くなったりして炎症が起きる。

アトピーが酷いときは皮膚の過敏性が高まっているのでクリームに含まれる界面活性剤やその他の添加物に反応しやすくなる。

そういうときに皮膚への刺激が少ないワセリンを塗ると普通に痛みもなく4、5時間ぐらいは曲げれるようになる。

これわかる人いないかなー?わかんないかな。多分。普通のアトピーだと多分経験しないと思う。こういう経験があるからワセリンの事を悪くいえない。

 

塗って悪化することが少ない

アトピーの保湿剤って皮膚の状態が悪い時に塗ると悪化することが多々ある。いわゆるかぶれというやつなんだけどワセリンは不純物が少ないのでカブレを起こす心配がない。

かぶれというのは皮膚状態が悪いときだと特に起こしやすいので注意が必要だ。しかもかぶれるとしばらくは治らないしアトピーと併発すると痒みがやばい。

皮膚の状態が悪いときに保湿剤を塗るというのはとても勇気がいる。

例えばアトピーで保険適用されているヘパリン類似物質であるヒルドイドやビーソフテンは赤みがある場所に使うと血行を促進させて悪化させる。

保湿効果のある尿素も皮膚状態が悪い時に塗るとしみるし痒くなるしでとても使えない。

じゃあ市販のクリームはどうなのかというと色んな成分が入っていて怖い。何に反応するかわからないししかも高い。

保湿剤を塗って悪化するのが怖いというときはとりあえずワセリンを塗っておくとカブレを起こす心配がないのですごい安心して使える。

もしワセリンですら駄目という人がいればサンホワイトという超高級なワセリンを使うといい。それが使えないなら皮膚に何もぬれないと思ったほうががいいかもしれない。

ワセリンのデメリット、メリットを語るとどうしてもワセリンに助けられた経験があるから客観的に見るのは無理だなぁ。

ワセリンは保湿効果が少ないんだけど皮膚への刺激も少ないしカブレを起こす心配もないし何かを塗って悪化するのが怖い!という人は是非ワセリンを使ってみてください!

 

 - ワセリン系列, 保湿剤, 薬の塗り方(スキンケア)

Sponsored Link

Comment

  1. 匿名 より:

    私も3歳の頃から重症アトピーでずっと苦しんで来ました。
    でも、病院でステロイドを塗っても治らなかったアトピーがワセリンで保湿するようになってから、徐々に回復していきました(ちなみに脱ステロイドできました)
    私にはワセリンが一番合っていたみたいです。
    ガサガサでぼろぼろだった肌が、少しずつではありますが回復に向かっています。
    手荒れも酷かったのですが、食器を洗う時に何も付けずに洗えるようにまでなりました。
    まだまだ普通の人のように綺麗な肌には程遠いですが、ワセリンのおかげで少しだけ自分に自信を持てるようになりました。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

2014y12m27d_182709993
アトピーで使われる尿素の保湿剤ウレパールクリームについてまとめてみた

今日はアトピーで使われる保湿剤ウレパールクリームについて書いていきたいなと思って …

125b27c99d7b98645a1eacefd37f8918_s
アトピーで6年間重症患者だった僕がステロイドを無理なく減らす(減ステ)する方法を書いてみた

今日はコメント欄からいい質問があったので早速記事にしたいと思います。 この手の質 …

2015y01m10d_042536659
勘違いをするととんでもないことになる!プロアクティブ療法のやりかたについて勉強しよう

プロアクティブ療法のやりかたについて書いていこうかと思います。この記事にやりかた …

2015y01m07d_004841849
アトピーの軟膏(油脂製基材)の特徴についてまとめてみた

  今日は軟膏タイプの特徴について書いていこうかなと思います。軟膏とい …

2014y11m11d_152622449
アトピーで塗るワセリンってどうも固くて使いにくいなぁという人にはプラスチベースがお勧め

  ワセリンって使いにくくね?と思うことは誰でもあるんじゃないかなぁと …

2014y12m25d_170418589
薬の塗り方の基本1FTU(ワンフィンガーチップユニット)を知っていますか?

今日は1FTU(ワンフィンガーチップユニット)について書いていきたいと思います。 …

6517955037741bfd1cbad78d14fcc95e_s
塗り方を知らないと危ない!ステロイドを塗るならここだけは絶対に抑えておきたい4つのポイント

ステロイドはネットであーだこーだ言われてるんだけど僕のスタンスは一貫して変わって …

ef384ec7adf00c35693b8b1af6db2dfd_s
どれだけ理論や理屈が正しくても3ヶ月でアトピーが改善しない病院はさっさと変えるべき

病院はアトピーを改善する為に行ってるんだから3ヶ月で改善が見られないなら変えるべ …

e4d15243f58c478fd07d5d8ce7c0066a_s
入浴直後3分~5分以内に保湿剤を塗ると保湿効果が上がるというのは間違いだった

保湿剤を塗るならお風呂上りから3分以内で塗る。というのを皮膚科医から指示された人 …

71082761928bd9cc5e69fdfe0d7c35ba_s
ステロイドやプロトピックを顔に使う際の注意点について

今日は顔にプロトピックやステロイドを使う際の注意点について書いてみようかなと思い …