アトピーって何で辛い食べ物を医者から食べちゃいけないって言われるの？

アトピーに辛い食べ物ってなんでいけないの？というのが今日のテーマ。

医者から食事制限する際に大体言われるのが甘いもの禁止、油物禁止、辛いもの禁止、間食はほどほどに厳しい医者なら更に+αされます。

甘いものも辛いものも禁止なら何を食べればいいんだろうと当時思ったもんですが辛いものを禁止するというのはそれなりに理由があります。

汗をかくと体が痒くなる

辛いものを食べると汗が出ます。これがアトピーの重い人にとってはとてもつもない痒さを引き出します。

僕もアトピーが重症の頃は極力辛いものは避けていました。辛いものを食べると汗がでて猛烈に痒くなりそのせいでかきむしってしまうから。

汗が分泌するときにアセチルコリンというホルモンが出ますがそれに敏感に反応して痒みを感じるのはアトピーの人だけ。

辛いものといえばカレーや麻婆豆腐等の中華料理が浮かびますが唐辛子の主成分であるカプサイシンが辛さの元です。

唐辛子の主な成分であるカプサイシンが神経因性のかゆみを引き出す。アトピーの痒みというのは色々あるんですが神経因性のかゆみというのはかなり特殊です。

神経因性のかゆみというのは痛みの一歩手前のかゆみという特殊なもので抗ヒスタミン薬では抑えられない。

帯状疱疹の痒みが神経因性のかゆみといわれていて一言でいうと「いたがゆい」といった感覚です。

ここからは僕の推測ですが辛いものを食べた後の痒さというのは汗がしみてとても痛くて痒いというような感じです。

多分これはカプサイシンによる神経因性のかゆみ+汗が出ることによりアセチルコリンの分泌が始まりそれに対するアレルギー性の痒みが重なったものではないのかなぁと思っています。

後は汗が皮膚にくっつくだけでも痒いというのもあるかな。僕なんかいまだに散髪したいったときに髪の毛がほっぺたにつくだけでもむずむずとかゆくなるので。

アトピーの人の皮膚と言うのはとっても敏感です。

余談ですが記事を書いているときにカプサイシンの軟膏があるということがわかりました。

この効能がぶっとんでいて「塗ることによる刺激で痒みを消す」というもの。一瞬だれかがホラ吹いてるんじゃないのと思って調べたらマジだった。

ちなみに痒みというのは神経が伝達して脳に伝わって脳から命令を出すわけですが優先順位は低い（命の危機に関するものほど優先順位が高い）

命の危機というのは熱さや冷たさ、そして痛みこの3つです。他にもあるのかもしれないけど優先順位は熱さ≒冷たさ≒痛み＞かゆみです。

だからアトピーの痒みが酷いときに氷を当てて冷やしたり熱湯シャワーをあてると気持ちよかったり痛みを感じている間は痒みが少なくなるわけです。

カプサイシン軟膏は塗ることによる「痛み」で「痒み」をうちけしてしまうというからだの仕組みを逆手に取ったもの。

市販品は当然の如くない。市販品は使い勝手がよくないと売れないので・・・。

血管拡張によるもの

運動したりお風呂に入ると痒くなったりするアレです。辛いものを食べると血管が拡張します。

普通の人が血管が拡張する分には全く問題ないんですがアトピーの人の皮膚の下には炎症細胞（皮膚の炎症を起こしているもの）がたくさんあります。

そこに血管拡張が加わると血流が増加し発赤や熱感が生じます。その結果痒みがでるっちゅーわけです。

だから痒みを抑えるステロイド外用薬には血管収縮作用があります。血管を収縮させることで炎症細胞の数を減らし痒みを抑えるわけです。

まとめ

食べて痒みを感じるなら避けるべし痒みを感じないなら普通に食べてもいい。痒みを感じるけど大好物という場合はケースバイケース。

アトピーの食べ物って全部状況次第だから。医者の食事制限とか根拠がなければいちいち聞くことないと思う。

体に悪い食べ物食べると治らないとかいいもの食べると治るとかそんなんでアトピー治るなら皆とっくに治ってる。例外は食物アレルギーのみだ。

辛いものを食べることは健康にいいとは思うけど（悪いという説もある）アトピーの為に食べるとかはやめておいたほうがいい。

辛いもの食べて悪化しなきゃ自由に食べてもいい。その代わり悪化するなら治るまで我慢しようねというのが僕の考えです。