アトピー攻略ブログ

アトピーを完治させたい全ての患者へ。医者に依存せずに考える患者になるために。

ステロイドを保湿剤で薄めるメリットとデメリットについて

   

179083af26b6480fdfa16b77e44dce0c_s

今日はステロイドを保湿剤で薄めるメリットとデメリットについて書いていきます。

ちなみに薄める(希釈)と効果が弱くなると思っている人非常に多いんだけどある一定の濃度まではステロイドの強さは変わらず強さも変わらない。

ステロイドを保湿剤で薄めているから安全だよ。とあほみたいなことをいいはるヤブ医者が世の中にはいるようなのでそこは注意してもらいたい。

 

Sponsored Link

 

ステロイドを薄める(希釈)メリット

まずなんといっても薬を塗る手間が圧倒的に減るというのが一点。アトピーが軽い人でも薬を塗るのが結構めんどくさい。

ステロイドをチューブから出すのがめんどくさいしその後保湿剤を塗るというのが結構な手間になる。

ある程度重い人になると一日2回朝と夜に塗るんだけどすごいめんどくさい。

ステロイドは5gチューブで小さい&出しにくいし一回塗るのに全身に塗るのだと3~4本ぐらい使う。

チューブに残ったステロイドをひねりだしたり5gチューブからちびちびと出されてるステロイドを皮膚に乗っけて塗るというのが重労働。

その後全身に保湿剤を塗るとなるとどんだけ早くしても15~30分ぐらいはかかる。

お風呂上りだと早く塗ってなんぼだからステロイドと保湿剤を塗るのが凄い手間なんだよね。

ステロイドを保湿剤(ヒルドイドや尿素、その他の軟膏等)と混ぜるとクリームですごく伸びやすくなるので楽。

僕は悪化したときに全身にステロイドを塗って炎症をコントロールすることがあるんだけどすごく楽だ。5分で塗れる。

ステロイドを希釈するメリットは使用感と患者の手間を省くという2点が強い。

 

ステロイドを希釈しても本当に弱くならないの?

2014y12m16d_221213308

http://blog-imgs-38-origin.fc2.com/p/l/o/ploop/2010011421523498e.jpgより引用

 

アンテベート軟膏、リンデロンDP、リンデロンVをワセリンで希釈した場合の血管反応を見たデータです。

希釈率を4倍、16倍、32倍としていって256倍までみていったデータです。

この表を見るとアンテベート、リンデロンDPは16倍まで薄めても降下が殆ど変わらない。16倍というのは元々のステロイドのチューブが5gだから薄めると90gになる。

僕はステロイドの混ぜ物をしたものを貰うときは100gカップでももらっていたので適切に処方されていたみたいだ。

一方でクリームと混ぜた場合は効果が落ちる。僕はあまり詳しくないんだけど皮膚科にいったときにこういう希釈の相性表のようなものがあってクリームは特に制限が厳しいみたいだ。

上手く希釈すればステロイドの強さも弱まるから強いステロイド一本あればいいんじゃね?とは誰もが思うことだと思うけどこれが中々難しい。

薬を混ぜるのは人が混ぜるのでどうしてもムラができるし空気に触れちゃうので腐りやすいとかそういったデメリットも出てくる。

そういうときにわざわざ希釈しなくてもいい強さのステロイドがあるというのはやっぱりそれなりのメリットだと思う。

まずやらかすことはないと思うんだけど特定の組み合わせで組み合わせるとステロイドの効果が薄まりすぎてステロイドを塗る役割である「炎症を抑える」効果が極端に下がってしまうということもある。

2014y12m16d_222746126

http://phnet.novartis.co.jp/ricetta/chozai/12-03/より引用

まぁこんなかんじで適当に組み合わせると効果が極端になくなってしまうものもある。ステロイドの役割は炎症を抑えることにあるのでこういう配合をしている病院があったらさっさと変えたほうがいいんじゃないかと。

 

ステロイドを混ぜることによるデメリット

まず第一に皮膚への浸透率が高まり副作用リスクがあがるという懸念がある。必ずあがるというわけではないんだけど組み合わせ次第でありえるよということ。

僕ら素人の考えではステロイドを薄めるんだから効果も弱くなって副作用も弱くなるはずだよね。と考えちゃうけどむしろ効果は強くなり副作用も強くなるといったケースが多々ある。

2014y12m16d_223428450

 

http://phnet.novartis.co.jp/ricetta/chozai/12-03/より引用

 

軟膏単独が1に対してパスタロンソフト、ケラチナミン軟膏は皮膚への浸透性が高まっている。これは尿素が角質層のたんぱくを変性させることによって皮膚への浸透性を高めているからじゃないかと思う。

第2に安定した効果が得られないというもの。上で書いたように混ぜるものによっては効果が強くなりすぎたり弱くなりすぎたりするので使いにくい。

でもこれは混ぜる以上ある程度は仕方ないと思う面もあるししゃーないといえばしゃーないかも。極端に効果が挙がる下がるということは混ぜるものを気をつければ大丈夫だと思う。

そして3つ目混ぜることによる接触性皮膚炎(かぶれ)の可能性が増える。特にクリームと混ぜる場合、クリームには合成界面活性剤やパラベンなどの防腐剤や殺菌剤なんかが入っている。

アトピーでも皮膚の状態がよければ反応しないんだけど重傷で皮膚の過敏性が高まっているときに使うとかぶれてしまう可能性がある。

つまり入院するような患者にはあんまりお勧めできないし稀にそういうものに対してアレルギーを持っている人がいる人もいるので使用は慎重に。

僕が超重傷のときも最初は純粋なステロイドを塗った後塗りやすいクリームを混ぜたものに変えたのである程度軽くなってからなら問題はないと思う。

 

どっちがいいとかは人によりけり。塗りやすさを重視するなら難航単独より混ぜてもらったほうがいいです。特にクリームタイプの混合(リンデロンVGとビーソフテンを混ぜたもの)は使いやすいし伸びやすいです。

塗りにくくても副作用少ないほうがいいし安定しているものを使いたい!という人は混ぜないものほうがいいと思う。

ちなみに薬が強くなったり弱くなったりは薬の配合で混ぜた場合におこりえるもので例えばステロイドを塗った後に何らかの保湿剤を塗ると皮膚の浸透性が○倍にあがっちゃうとかそー言うのはないので安心して使って欲しい。

 

 

 - 薬の塗り方(スキンケア)

Sponsored Link

Comment

  1. 通りすがり より:

    返信がなかったので、ここで書きます。
    ニキビの薬をワセリン等で混ぜても効果は変わらないのでしょうか?
    殺菌作用の成分が強いのか、どの抗生物質を肌に使ってもニキビは治るのですが肌がかぶれてしまいます。よろしくお願いします

    • sobo より:

      ニキビの薬って大抵ピーリング作用あるからそれで肌荒れするんじゃないですかね。

      といっても僕も詳しくないので主治医に聞いてみては?

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

2014y11m08d_003251396
アトピーで使う白色ワセリンってどういう風に使えばいいの?使い方にピンと来ない人に是非読んでほしい記事

  アトピーの保湿剤と言えば真っ先に出てくるのがワセリンもしくはヒルド …

125b27c99d7b98645a1eacefd37f8918_s
アトピーで6年間重症患者だった僕がステロイドを無理なく減らす(減ステ)する方法を書いてみた

今日はコメント欄からいい質問があったので早速記事にしたいと思います。 この手の質 …

fc9bbd195cd67844b25004dbf5d59aec_s
病院で処方されるアトピーの保湿剤と上手な使いわけの仕方

  今日は保湿剤の使い分けについて書いていこうかなーと思います。実のと …

2015y01m10d_042536659
勘違いをするととんでもないことになる!プロアクティブ療法のやりかたについて勉強しよう

プロアクティブ療法のやりかたについて書いていこうかと思います。この記事にやりかた …

2014y12m04d_152807745
プロトピックって顔意外に使っちゃいけないの?

プロトピックは顔や首に使っていいけど体には使ってはいけない。といわれたことはあり …

71082761928bd9cc5e69fdfe0d7c35ba_s
ステロイドやプロトピックを顔に使う際の注意点について

今日は顔にプロトピックやステロイドを使う際の注意点について書いてみようかなと思い …

06e543d4e789da7f2e8d7265e3ebec2f_s
プロトピックで痒みが増す、ヒリヒリする、灼熱間が苦手!そんなプロトピックの違和感を無くす方法!

プロトピックを塗ると火照る、痒みが増す、ヒリヒリするというのは殆どの人が経験する …

2014y12m31d_110129245
痒みがある場合はステロイドを使ったほうがいいの?

今日のテーマはこれ。痒みがある場合はステロイドを使ったほうがいいのか? ツイッタ …

2015y01m07d_004841849
アトピーの軟膏(油脂製基材)の特徴についてまとめてみた

  今日は軟膏タイプの特徴について書いていこうかなと思います。軟膏とい …

2014y12m25d_170418589
薬の塗り方の基本1FTU(ワンフィンガーチップユニット)を知っていますか?

今日は1FTU(ワンフィンガーチップユニット)について書いていきたいと思います。 …