アトピー完治するには完治を目標にしないほうが上手くいくというお話
アトピー完治を目指すんだったらむしろ完治を目標にしないほうが案外上手くいくんじゃね?というのが今日のテーマ。
別にこの記事を読んでもアトピーを治る速度がぐーんとあがるわけでもないし遅くなるわけでもない。
ただきっかけというか自分の状態に気づくという意味では新たな発見があるかもしれない。アトピーの人って体には気を使うけど心には無頓着な人が多い気がする。
完治を目指すと息抜きが出来ない
ハードルというかもはや断崖絶壁。というのに近い。助走してジャンプしても届かないしかといってはしごをかけて渡るのも怖すぎるしどうすればええねんみたいなそんな断崖絶壁。
僕はアトピーで重傷になった期間が6年あったんだけどその期間中いろんなことを試して治る。治る。っていいきかせてたんだけど治った今だから正直に言うとそんなの全然イメージできなかった。
治る治る。といいきかせていたのはそうしないと生きていけなかったからだしアトピーは完治させる以外選択肢がないと思っていたから。
僕の場合は治る。明日から頑張るぞ!と強く言い聞かせても次の日には悪化して目が汁でひっついてあかないというのはざらで即効で心が折れるし周囲の環境もアトピーでいることを許してくれない。
学校に行けば常に大丈夫?辛くない?痛くない?どうしたの?という雨嵐が降り注ぎその言葉をかけられるたびに「自分が普通ではない。絶対にアトピーを治さなければ」と何度も強く思うようになる。
僕は経験したから言えるけど心が体を引っ張るんじゃない。体が心を引っ張る。体の状態が良くなれば心の状態も良くなるしその逆も叱り。
どれだけ強く治る!と信じていても朝起きて粉が落ちれて血だらけになった布団を見れば治る!と思っていてももしかして治らないんじゃないかなと思ってしまうのも無理はない。
自分の理想(完治)と現実(鏡を見るとぼろぼろになった皮膚、朝起きて粉だらけ血まみれになった布団)のギャップに苦しんでしまう。
だから治らないかもしれない。と思ってしまうのは普通の事で別に自分を責める必要はないと思う。治らないかもしれないと思ってしまったときこそ休憩が必要なとき。
ところが殆どの人が全然休まないの。アトピー治療辛い辛いっていってるのにまだ頑張る。走り続ける。無理しすぎなんじゃないの?と見ていて思う(ほっとけ)
これは僕にも経験があるから分かるんだけど理想と現実が離れすぎているから「まだ自分の努力が足りない」と思い込んでいる節もあるし周りの環境が「早くアトピーを治せ」と暗に圧力をかけてくることもある。
こうなると後の展開は決まっていて「治るまで自分の限界を超えて努力する」という行動に出る。ここで上手く治ればいいんだけど治らなかったら自分を責めて自暴自棄になっちゃう。
そうなるとアトピーを治すという気力がわいてこないし反動でアトピーは一気に悪化する。今まで治る>治らないと考えていた考え方が治らない>治ると考えるようになる。
「あれだけいろいろなものを犠牲に、血反吐を吐いて自分にできるあらゆることをしたのにアトピーはよくならなかった」という体験を乗り越えるのは並大抵の事では出来ない。
僕はそれで2年間を無駄にしたし立ち直ったのも偶然に偶然が重なった結果だったから下手するともっと長い時間かかったかもしれない。
そうならないためにもできるだけアトピーのことでいっぱいいっぱいになって「あぁ疲れたな。しんどいな。」と思ったときは自分なりのストレス解消法で心を癒して欲しい。
アトピー治療って言うのは短距離じゃなくてゴールの見えないマラソンなのだ。だからこそ自分の限界を見定めて休むことが必要になる。
完治という大きなハードルで見ないで小さく小さくハードルを区切る
完治というハードルは断崖絶壁なのでまずは細かく段階を踏んで区切るというのが大事だと僕は思います。完治までに細かなハードルを設けるって事。
大体完治を目指している人ってぱっとみの状態で皮膚を見てあー今日は酷いなとか良くなったなーとか言っている人が多いです。
あんまり事細かに皮膚の症状を見ている人っていないんだよね。これはもう悪くなっている皮膚の状態を見たくないからという理由で凄い気持ちは分かる。
大体今日は悪化したなぁと思っているときでも皮膚を事細かに部位別にみていけば必ず良くなっている部分がある。それが些細なことでもいいので自分をほめてあげましょう。
あーアトピー悪化した!昨日食べた○○が原因か?いや最近運動サボってたからなー!あー僕の馬鹿馬鹿!何で頑張れないんだ!と自己否定しまくるよりは今日は全体的に悪化したけど手はよくなってる。前までは起きたときに汁がでてたけど今日は汁でていないぞー。
みたいなかんじで自分をほめてあげましょう。自己否定はマイナスしか生みませんが自分をほめることはプラスにつながります。
悪化したときほど皮膚の隅々まで探して良くなった部分を探して自分をほめてあげてください。ほめることで良くなっているという事を実感するのが大事です。
アトピーが良くなることの積み重ねが完治だからね。完治って一瞬で綺麗に治るイメージだけど実際は3歩進んで2歩下がるというようなことを繰り返している。
小さくハードルを区切ることで自分のアトピーは良くなっているという体験をすることが大事。その経験の積み重ねが完治につながります。
いやいや俺はでっかい完治というハードルを越えたいんだ
細かに小さく区切ってちまちまとハードルを越えるやり方で上手くいく人もいるけど上手くいかない人いる。そういう人は完治という超でっかいハードルを越えたほうがいっそ楽かもしれない。
しかし完治というのは超でかい段階絶壁のようなものでとても越えれるようなものではない。ちまちま上っていたら険しすぎて途中で心が折れてしまうだろうし途中でくじけてしまう。
アトピーの人って大抵真面目だから断崖絶壁を目の前にしてよーし頑張って登るぞー自分の力で5年、10年かけて上りきれちゃう人もいる。けど普通の人には無理だ。
じゃあどうすればいいのかというと断崖絶壁を自力で登るという視点を変えてください。
断崖絶壁なんだからちまちま上るよりいっそ金の力でヘリコプターに乗ってショートカットするとか。それかプロの人を雇ってプロの人に引き上げてもらうとか。そういうのもありだ。
いっそのこと完治は諦めて一旦きた道を引き返したり横をふっとみてみるのもありかもしれない。
もしかしたら途中で分かれ道があってそっちの「完治」のほうが楽かもしれないしめちゃくちゃ上りやすい崖があるかもしれない。
実よく目を凝らすと完治まで目に見えにくいロープがかかっていたりとかもあるかもしれない。ぼーっとまっていたらある日突然崖が崩れてめっちゃ上りやすくなったりするとか。
完治に至る道というのは案外いっぱいあって視点を変えることで見えてくることもある。アトピーの人って選択肢というか視点を柔軟に変えるというのが下手な人が多い。
前だけあるいは上しか見てなくて横あるいは下や後ろを振り向くというのは案外無頓着になっている。
選択肢はいっぱいあるんだけど見えてない感じで選択肢を減らしているのは自分の思い込み来るものが大半。「完治に至るには○○しなきゃ」と思っている人非常に多い。
僕はあんまりそういうこだわりというか治ればなんでもいいやみたいなところがあるのでそういう発想が出来る人いいなぁと思う。
でも○○しなきゃだと余裕がなくなって視野が狭くなっちゃうから○○したいとかそういう方向に変えていったほうが余裕が出て視野が広がるとおもう。
なんたってアトピーは不思議な病気だから常識的な発想だけじゃなくてユニークな発想を組み合わせたほうが色々とアイデアが出てきて治りやすいんじゃないかなぁと思います。
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